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ワークマン/ららぽーと立川立飛に高機能ウェア新業態「WAORKMAN Plus」

2018年07月26日 15:10 / 店舗

ワークウェア・作業用品のフランチャイズ小売店を全国に825店を展開するワークマンは9月5日、東京都立川市の「ららぽーと立川立飛」に一般顧客向けの高機能ウェアの新業態店「WORKMAN Plus」を初出店する。

<WORKMAN Plusの店舗イメージ>
WORKMAN Plusの店舗イメージ

新業態店は既存店の主力商品である、プロ顧客向けのワークウェアや作業用品は扱わず、一般客向けの防寒・防暑・防風・防水性や動作性などに優れた高機能ウェアに特化する。

ららぽーと立川立飛店の売場面積は約200m2で年間の売上目標は1億2000万円。数年で高機能ウェア専門店を100店出店し、120億円の売上を目指す。

ワークマンは2年前から一般顧客向けに、アウトドアウェアの「FieldCore」、スポーツウェアの「Find-Out」、レインスーツの「AEGIS(イージス)」の自社3ブランド製品を全国825店で発売している。

<アウトドアウェアFieldCoreの一例>
アウトドアウェアFieldCoreの一例

自社ブランドを一般顧客に販売するために、新業態店「WORKMAN Plus」を買い物に便利な大型ショッピングセンターに大量出店する。

11月上旬には、2号店を首都圏で有数規模のショッピングセンターに出店する。新しい業態を確立するため、先ず有力ショッピングセンターに「WORKMAN Plus」を10店出店する予定だ。

既存店と同レベルの採算性のメドがつき次第、新業態店を100店程度に増やす計画だ。

<スポーツウェアFind-Outの一例>
スポーツウェアFind-Outの一例

高機能とダントツの価格競争力で商品を並べるだけで接客しなくても売れる店をめざして、店舗の運営はフランチャイズ化する予定だ。

新業態店の知名度が高まれば、一部の既存店舗の中にインショップとして「WORKMAN Plus」を出店することも検討している。

3ブランドは仕事用として開発したものが、口コミやSNSの拡散で一般客向けにも人気化したため、用途別にブランド化したもの。

<レインスーツAEGISの一例>
レインスーツAEGISの一例

レインスーツの「AEGIS(イージス)」は雨天の屋外作業用のプロ仕様の防水防寒ウェアだった。

SNSでバイク用としての評価が高まり、現在ではライダー向けの機能を追加してバイクの専用ウェアとなり、毎年新モデルを発表している。

釣り用の「イージスオーシャン」も大好評で、毎年販売してから1カ月で完売状態になっている。AEGISシリーズは前年の3倍の35万着を生産して、23億円の売上を目指す。

自社ブランドの売上は2017年3月期の30億円から2018年3月期には60億円に拡大して、今期は115億円になる見込み。

これに伴い、店舗では一般顧客が増えて全体の2割(プロ顧客が8割)に達した。

ワークマンは働く人のためのワークウェア、安全靴、作業用品の専門店を全国に825店出店しているが、業界2位が50店、3位が41店しかないため売上は1位で、売上と純利益は8期連続で増収増益となっている。

ただ、主力客である建設技能労働者は団塊世代の引退で減少気味であり、従来の個人のプロ顧客向けの店舗から、一般客向けと小規模法人向けに対象客を拡大している。

現状、高機能ウェアの市場はスポーツメーカーのブランド品がほぼ独占している。

新業態店「WORKMAN Plus」では同機能のアウトドアウェアの半額以下、スポーツウェアは1/3以下で販売する。

カジュアルウェア市場では内外の製造小売業者の普及品が大きなシェアを取っているが、高機能ウェアの低価格帯市場(4000億円の潜在市場)への本格参入は、ワークマンが初めてで、新業態店と825店の既存店を合わせて25%のシェア獲得を目指す。

<アパレル業界でのポジショニング>
アパレル業界でのポジショニング

自社3ブランドは飽きのこないベーシックデザインで、一般客のほかプロ顧客の仕事用にも使える。

10万着単位の生産が可能で、ロングライフ(翌年も定価販売可)で値引きもしないため、圧倒的な低価格が実現できる。

アウトドア・スポーツ・レインウェア市場で「価格の常識」を変える。

「WORKMAN Plus」の主力製品であるアウトドア系の3ブランドは全国825店の当社既存店でも販売する。

店舗概要
所在地:ららぽーと立川立飛
店舗面積:約200m2
年間売上目標:1億2000万円

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