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ココカラファイン/3月期減収減益、都市部店舗・インバウンド苦戦響く

2021年05月13日 10:20 / 決算

ココカラファインが5月13日に発表した2021年3月期決算によると、売上高3664億4000万円(前期比9.3%減)、営業利益103億4800万円(22.4%減)、経常利益128億1500万円(18.0%減)、親会社に帰属する当期利益43億2000万円(47.8%減)となった。

2021年3月期業績は、昨年10月28日発表時より売上・利益面ともに下方修正した。

昨秋は新型コロナウイルス感染症が収束に向けて推移し、経済活動の持ち直しが見られていたが、その後、新規感染者数は増加し、緊急事態宣言が再発出されたこともあり大きな影響を受けた。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による、都市型店舗でのインバウンド需要や化粧品等の高付加価値商品の落ち込みに加えて、冬場における総合感冒薬やその関連商材の大幅な落ち込みもあり、売上高は前回発表予想値から約151億円下回る結果となった。

人件費、広告宣伝費など経費削減の取り組みにより 販売費・一般管理費は前回発表予想の前提より約23億円圧縮 することができたが売上高の苦戦の影響を補うことができず、前回発表予想値に対し、営業利益は約38億円、経常利益は約36億円、親会社株主に帰属する当期純利益は約20億円、それぞれ下回っている。

一般用医薬品の売上高は431億7100万円(16.1%減)、化粧品の売上高は892億2700万円(15.6%減)、健康食品の売上高は89億2900万円(12.8%減)、衛生品の売上高は440億4400万円(3.8%増)、日用雑貨の売上高は521億3900万円(5.7%増)、食品の売上高は373億9600万円(6.7%減)となった。

調剤においては、2020年4月に実施された診療報酬改定に伴う薬価引き下げや受診抑制による処方せん枚数の減少はあったものの、対人業務の強化や、新規出店、フタツカホールディングスのグループ化などの事業拡大を推進した結果、701億6500万円(9.2%増)だった。卸売は取引先店舗数の減少などにより179億3200万円(51.6%減)となっている。

また、出退店は、兵庫県を中心に関西において69店舗を展開するフタツカホールディングスのグループ化も含め、新規146店舗を出店、30店舗を退店し、収益改善を図るとともに、10店舗の改装を実施し、店舗の新陳代謝を促進した。

3月末のグループ店舗数は、1461店舗、調剤取扱店舗数は419店舗。なお、健康サポート薬局は83店舗となっている。

なお、マツモトキヨシホールディングスと10月1日付で経営統合を予定しており、2022年3月期通期連結業績予想は、現時点では未定としている。

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