U.S.M.H 決算/2月期営業収益過去最高も、不採算店舗閉店が響き最終赤字31億8500万円
2026年04月07日 18:16 / 決算
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが4月7日に発表した2026年2月期決算によると、営業収益9637億6200万円(前年同期比18.8%増)、営業利益50億5000万円(15.5%減)、経常利益49億1100万円(20.0%減)、親会社に帰属する当期損失31億8500万円(前期は8億1000万円の利益)となった。
既存店の客数増加と統合したいなげやの業績が寄与し、過去最高の営業収益となっている。
売上総利益も17.4%増と堅調だったが、物価上昇や競争激化の対応のため、加工食品を中心に価格施策、販促施策の強化を継続したことで、売上総利益率は0.4%。また、労務費・光熱費・物流費の上昇を受け、販売費および一般管理費は17.8%増と、売上総利益高の伸長を上回ったため、利益面では苦戦した。
さらに、不採算店舗23店舗を閉鎖したことなどから通期で減損損失51億9900万円を計上している。加えて、統合に伴う特別利益が減少し、親会社株主に帰属する当期損失は31億8500万円となった。
既存店売上高1.5%増、客数0.3%増、客単価1.2%増(買い上げ点数2.3%減、1点単価3.6%増)。
店舗面では既存店を18店舗活性化。新店12店舗(マルエツ6店舗、カスミ2店舗、マックスバリュ関東1店舗、いなげや3店舗)をオープンし、グループ計665店舗となっている。
同日開催された決算説明会で、井出武美社長は減益の要因を「営業収益は伸びたが、人件費、エネルギーコスト、物流コストの増加を吸収できなかった。さらなるコスト構造改革、既存店の活性化で今期は巻き返したい」と話した。
マルエツの営業収益は4092億5300万円(2.0%増)、カスミの営業収益は2807億4800万円(2.1%増)、マックスバリュ関東の営業収益は454億2200万円(1.5%増)、いなげやの営業収益は2204億5900万円。
マルエツは、来店客数・客単価ともに前年同期を上回り、営業収益は増収。一方、価格施策の強化により売上総利益率が低下し、営業利益、経常利益は減益だった。
カスミは、客数の回復に加え客単価が前年同期を上回り営業収益は増収。価格施策強化を継続したことにより売上総利益率は前年同期を下回った。しかし、販管費の抑制により営業利益、経常利益は増益となっている。
マックスバリュ関東は、客数増により営業収益は増収だったが、価格施策の強化により売上総利益率が前年同期を下回り、販管費も前年同期を上回ったことから、営業赤字、経常赤字を計上している。
いなげやは、来店客数・客単価が伸び、営業収益は前年同期を上回った。また売上総利益率も前年同期水準を確保したことから、営業利益、経常利益は増益となった。
次期は、営業収益1兆1332億円(17.6%増)、営業利益100億円(98.0%増)、経常利益96億円(95.5%増)、親会社に帰属する当期利益1億5000万円を見込んでいる。
なお、前期の業績結果を鑑み足元の経営基盤を固めることを最優先と位置づけ、2027年2月期の計画を見直している(2028年2月期以降の計画は別途策定予定)。
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