ドラッグストア業績ランキング/スギHDが売上高1兆円台に、各社食品売上を拡大
2026年05月28日 13:00 / 決算
2月・3月期に本決算を迎えた大手ドラッグストアチェーン6社の業績が出そろった。各社の食品売上高の増加が目立った。また、スギホールディングスが売上高を初の1兆円台にのせ、ツルハホールディングスがウエルシアホールディングスと経営統合し企業規模を拡大している。

ツルハHDの2026年2月期決算は、売上高1兆4505億8500万円、営業利益630億3700万円(前期は378億9400万円の利益)となった。
食品の売り上げ構成比の成長、調剤併設推進により売上高を伸ばした。鶴羽順社長は「スケールメリットを生かした仕入れを統合し、棚割り、販促の統一を推進。ツルハグループはウエルシアグループに比べ調剤併設率が低いので、伸ばしていきたい」と話している。
また、出店戦略は数から質へ転換。特に、関東・関西でドラッグ&フード型店舗の展開を急ぐ。食品強化による来店頻度の向上とともに、ヘルスケア、化粧品への送客を組み合わせ、売り上げ拡大を図る。
ツルハHD 決算/2月期売上高1兆4505億8500万円、次期売上高2兆5550億円予想
マツキヨココカラは美と健康で勝負
ツルハHDが食の強化を進める一方で、マツキヨココカラ&カンパニーは、美容と健康を中心に、都市圏を中心とする重点エリアへの出店・商品開発を強化している。2026年3月期決算は売上高1兆1174億4000万円(前年同期比5.3%増)、営業利益849億3500万円(3.5%増)となった。
マツキヨココカラ&カンパニーの松本貴志副社長は「当社は旬の美容に敏感な美容系、美と健康に質重視で投資する美健康系の顧客に強く支持されており、食品強化を進める他のドラッグストアとは一線を画している」と分析している。
美と健康のカテゴリーの売り上げ構成比は、新商品などを中心に化粧品がけん引し、72.4%に拡大している。
マツキヨココカラ 決算/3月期増収増益、美と健康のカテゴリー売上拡大
スギHDはトライアルの食のノウハウ導入へ
スギHDの2026年2月期決算はは、売上高1兆103億3600万円(前年同期比15.1%増)、営業利益485億6800万円(14.1%増)。初の売上高1兆円越えを達成した。
旧I&Hを含む72店舗の調剤薬局を取得するなど、強みの調剤事業をさらに拡大した。また、トライアルHDとの包括的協業を発表。トライアルの総菜・弁当、製造ノウハウをスギ薬局の店舗へ提供する。両社のプライベートブランド商品も相互に供給することでさらなる成長を目指す。
サンドラッグの2026年3月期決算は、売上高8425億1200万円(前年同期比5.1%増)、営業利益468億3100万円(5.2%増)。ドラッグストア、ディスカウントストア事業ともに堅調に推移。ともに、食品売上高が成長している。
カワチ薬品の2026年3月期決算は、売上高2844億9200万円(前年同期比1.2%減)、営業利益67億7900万円(9.1%減)。競争激化による減収減益。次期は、売上高2850億円(0.2%増)、営業利益51億円(24.8%減)を予想。利益面で苦戦している。
薬王堂HDの2026年2月期決算は、売上高1638億800万円(前年同期比7.8%増)、営業利益52億8500万円(3.6%減)。東北での深耕と関東への展開を並行で推進。利益面ではやや苦戦したものの、食品売上高が10%強伸びている。
スギHD 決算/2月期売上高1兆円を達成・営業利益14.1%増、ドミナント出店推進やDX高度化などで
カワチ薬品 決算/3月期は減収減益と苦戦、次期は2桁減益の見込み
薬王堂HD 決算/2月期増収減益、ドラッグストア事業「フード」売上高は10.5%増
取材・執筆 鹿野島智子
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