ワークマン 新商品/気温45度想定で酷暑&UV対策強化「猛暑こそビジネスチャンス」

2026年04月15日 16:36 / 商品

ワークマンは4月15日、酷暑とUV対策の新商品発表会を都内で開催した。今年も猛暑が予想されるなか、土屋哲雄専務は「45度になりつつある猛暑こそビジネスチャンス」と意気込む。作業着だけでなく女性に照準を当てたファン付きウェアなど、顧客のすそ野を広げた商品を展開していく。

<土屋哲雄専務>
土屋哲雄専務

「日本の夏はもはや災害の域に達している」──。発表会に登壇した土屋専務はこう切り出した。気候の変化に伴って、ワークマンの売れる商品も変わってきているという。

「私は14年前にワークマンに入ったが、当時は夏冬の商品比率が夏35%・冬65%だった。今は逆になっている。昔は防寒着といえばワークマンという具合に、冬に稼ぐ会社だったが、今は夏で稼いでいる」

さらに、昨年東京で35度以上の猛暑日が29日あったことを踏まえ「もう40度じゃなくて45度を考える必要があるんじゃないか」と問いかける。

「私どもは機能性ウェアの会社なので、この45度になりつつある猛暑こそビジネスチャンス。張り切っていろいろな機能を開発している。非常にマニアックな商品ばかりだが、このまま温度上昇が続くと、マニアックでなくて普通の商品になるのではないか」

XShelterは「去年の8倍売っていく」

<XShelterを強化>
XShelter

ワークマンの酷暑対策商品のうち一番の目玉は「XShelter(エックスシェルター)」だ。他社にはなくワークマン独自の素材で商品展開していることから最重点商品と位置付ける。

遮熱・UVカット・冷却・軽量・給水速乾など16以上の機能を持った素材が特徴で、アウターやカットソー、パンツなどをそろえる。

「XShelterは、暑さと寒さを回避する断熱ウェアで、当初は冬物が強く、去年は冬物で50億円程度を売り上げたが、今年から夏物に注力する。本命は夏物だと思っている。全体で278万点・63億円と、去年の8倍を売っていく」

<「XShelter」素材の靴>
「XShelter」素材の靴

「XShelter」の素材は、他のアイテムにも活用する。例えば今年からトライアルで靴を販売。色は白と黒で、価格は税込2500円。ソールの部分に穴が開いており、通気性が良く、クッション性にも優れている。

<XShelterオメガ>
XShelterオメガ

さらに「XShelter」の新商品として、東レと共同開発した45度対策のワークウェア「XShelterオメガ」を発表。上着4900円・パンツ3900円で販売する。

東レの通気と遮熱の機能を付加したもので「ワークマン単独だと40度ぐらいだが、世界に冠たる東レの技術を使うと45度に対応できる」(土屋専務)。この「オメガ」は作業服のみの展開となるが、今年の日本最高気温が41.8度を更新すれば、来年には一般客向けの商品も開発する予定。

ファン付き・半導体直冷ウェアを一般向けにも

<半導体直冷方式ベスト>
半導体直冷方式ベスト

熱中症対策商品として「電動ファン付きウェア」と「半導体直冷ウェア」も強化する。2026年は作業客向けに165万点・150億円を製造するほか、今年初めて一般生活者向けにも57万点、53億円の製造を計画する。昨年に比べて半導体直冷ウェアを8割増やし、総計画数では222万点・203億円の販売を予定する。

中でも「半導体直冷方式ベスト」(2万9800円)は、表面温度がマイナス5度の冷却プレートを、昨年の5カ所から7カ所に増やした。「7つあると相当涼しい。この性能であれば45度超えても大丈夫」と土屋専務。これまで色は「黒」だけだったが、今年から女性の利用を想定して「白」も加えた。

<電動ファン付きウェア>
ファン付きウェア

電動ファン付きウェアも女性に照準を当てて、カラーバリエーションを増やした。このように従来の作業着にとどまらず、利用シーンを拡大していく。

「不審者パーカー」は去年の20倍投入

<通称「不審者パーカー」>
通称「不審者パーカー」

UV対策商品では、昨年人気を呼んだ「クールUV サンシェードパーカーEX+」(2300円)も機能をグレードアップする。目元まで覆い隠す仕様で「不審者パーカー」という通称で浸透した商品。

「ものすごい人気で、去年の20倍ぐらい作らないと多分足りない。それでも足りるかどうか」(土屋専務)

従来品は、フルフェイスのため息をしづらいという課題があった。新商品ではそこを改善。口元に切り込みを入れ、呼吸のための空気の通り道を確保した。この切り込みから、ストローなど筒状のもので水分補給も可能だ。

<日傘も強化>
日傘

日傘も本格展開していく。昨年はユニセックスの日傘1商品だけの販売だったが、今年は機能や素材別に女性用5種類(980~2500円)、男性用3種類(880~2300円)をラインアップする(すべて晴雨兼用)。

昨今は男性も日傘を使うケースが増えており、男性用は10万点を計画し2月から販売を開始したところ、すでに1.6万点を売り上げているという。

取材・執筆 比木暁

ワークマン/26年からマス化製品強化、リカバリーウェア・暑さ対策商品を拡大

流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。

メルマガ無料登録はこちら

商品 最新記事

一覧

アパレル・ファッションに関する最新ニュース

一覧

新商品に関する最新ニュース

一覧

ワークマンに関する最新ニュース

一覧

最新ニュース

一覧