イオン八王子滝山/体験型特化の新フォーマット施設6月26日オープン、シネコンなど導入

2026年06月19日 17:35 / 店舗レポート

イオンモールは6月26日、東京都八王子市に「イオン八王子滝山」をオープンする。19日、メディア向けの内覧会を開催した。

イオン八王子滝山South外観(屋外広場「noNIWA」)

イオン八王子滝山South外観(屋外広場「noNIWA」)

イオンネクストの最先端物流拠点である顧客フルフィルメントセンター(CFC)と商業棟の「North」(北側/道の駅側)、「South」(南側/ひよどり山トンネル側)の2カ所からなるアウトモール型SCとなる。専門店はイオンシネマなど21店舗を集積。年間来館者目標は約200万人で、ニューファミリーから学生、シニアなど幅広い層を取り込む。

イオンモール運営の商業施設だが、同社が多く手掛けるインモール型施設の定義に当てはまらないため、屋号が「イオン」となっている。「ジ・アウトレット」を除くイオンモールの施設で、生鮮食品を導入していない館は今回が初めて。

同SCは「豊かな時間を体現し、共感した人が集い賑わう場」をコンセプトに掲げ、地域に根差した賑わいを創出することを目指している。通常のモールでは、イオンリテールのGMS「イオンスタイル」を導入するのが同社の定番フォーマットだが、今回は館内にネットスーパーの受け取り口を設け、体験型店舗を充実させるなど、従来とは異なる新フォーマットを打ち出す。

吉本ゼネラルマネージャー

吉本ゼネラルマネージャー

アウトモール型SCであることを活かし、これまでのイオンモールには導入できないようなテナントを複数誘致した。

イオン八王子滝山の吉本直樹紀ゼネラルマネージャーは「体験ができるテナントの導入は、既存のモールでは難しい。ここではボルダリングやゴルフの試打など、いろいろな体験ができるようになっている」と説明する。

Southの1階中央に広がる約560m2の芝生広場「noNIWA」では、ステージやスポーツ、興味・関心の発見につながるイベントを実施。トランポリンなど子供向けの遊具も設置した。地域交流の場の創出や新たなコミュニティの醸成に努めていくという。

八王子市のキッチンカー協議会に所属するキッチンカーが毎日日替わりで2~3台並び、飲食物を提供。テーブルで食事したり、くつろいだりもできる。

Southには体験型の専門店が充実

八王子市最大級の大型ドッグランコーナー

八王子市最大級の大型ドッグランコーナー

Southの芝生広場noNIWAに隣接する「ペットのコジマ」では、約1100m2の広さを誇る八王子市最大級の大型ドッグランコーナーを導入している。大きく3カ所に分かれており、大型犬コーナー、中型犬・小型犬専用コーナー、しつけトレーニング用コーナーを設けた。

ペットのコジマ店内では、健康管理の行き届いたペットとの出会いを提供するとともに、厳選したフードや用品を豊富にラインアップ。トリミングやドッグトレーニングなど各種サービスも提供する。

「スーパースポーツゼビオ」内の試打室

「スーパースポーツゼビオ」内の試打室

South内A棟1階には、大型専門店として「スーパースポーツゼビオ」がオープンする。店内には、ゴルフ専門店ヴィクトリアゴルフも導入。ここでは販売しているゴルフクラブの試打が可能で、顧客が実際に試し打ちを行うことが出来る。

同店ではこのほか、シューズ売場に足の形状を瞬時に3D測定する機械も導入。子連れ客が利用できるキッズスペースなども設けた。幅広い商品ラインアップを通じて、ビギナーからアスリート、学生からファミリーなど幅広い世代のスポーツライフをサポート。個人に合ったきめ細かなサービス、長時間の滞在でも飽きさせない店舗演出で、あらゆる顧客が満足できる店舗作りを心がけたという。

同フロアには、石の購入やボルダリング体験などが行える「ISHI NO MORI(イシノモリ)」も出店する。

Southの2階には今秋、東京・神奈川を中心にレストランを展開するうかいグループの洋菓子店「アトリエうかい」が、約3300m2の敷地にカフェ・見学路併設の「地域に開かれた体験型工房」をオープン。ブランド初の見学できるクッキー工房で、工房直営のできたてスイーツを提供するほか、小中学校をはじめとする教育機関の社会科見学や、パティシエ候補の人材育成展開なども行う予定だ。

3階「イオンシネマ」のエントランス

3階「イオンシネマ」のエントランス

3階には「イオンシネマ」がオープンする。八王子市初のIMAXレーザーシアターを含む全9スクリーンを備え、全スクリーンにレーザープロジェクターを採用。鮮明で迫力ある映像を楽しめる。全席両肘付きの独立シートや、飲食売店でのセルフオーダー方式、チケットレスでの入場システムなど便利で快適なサービスを提供していく。

立川や南大沢など、周辺地域にはシネコンがあるものの、施設周辺には映画館が無いことからイオンシネマの導入を決めた。八王子の外に映画目的で外出する層の集客を狙う。

イオンシネマ導入に関して、吉本ゼネラルマネージャーは「エリア内にシネマがないため導入させていただいた。(車で)少し走ればあるが、差別化するという部分で非常に評判が高いIMAXを導入することで、イオン八王子滝山に来る目的になると思う」と述べた。

Northではネットスーパー「Green Beans」を提案

North1階には地域との交流スペースを設けており、道の駅「八王子滝山」と連携した土日開催のマルシェなどを計画している。

吉本ゼネラルマネージャーは「地元との連携をすごく重要視している。今度のグランドオープンの土日には、道の駅滝山の生鮮食品などの特売をNorthで行う。八王子市の大学生の方々が発表する場だったり、落語やジャグリング、研究の成果発表だったり、そういったところを八王子市と一緒になって、場所を無償提供させていただく」と語る。

Green Beans Park内観

Green Beans Park内観

イオンのネット専用スーパー「Green Beans(グリーンビーンズ)」の世界観に触れられるブランド体験ラボおよび商品の受取スポットとして、「Green Beans Park(グリーンビーンズパーク)」もオープン。具体的には、子どもたちがグリーンビーンズのサービスを疑似体験できるゲームなどのコンテンツを複数導入した。

館内には、ネット専用スーパー「Green Beans」で注文した商品の受取スポットも設置し、秋頃から稼働する。都合に合わせて顧客が注文した商品を受け取れる選択肢を提供することで、ネット専用スーパーをより便利に利用できる環境を整えた。同館はCFCに隣接しているため、ネット注文してから3時間ほどで新鮮な商品をすぐに手渡しできるようになる。

また、医薬品販売を行う「イオンネクスト八王子薬店」も併設。医薬品に加え、サプリメントなど約1500品目の取り扱いを通じて、顧客の生活をサポートする。健康測定コーナーを起点に健康相談も実施するなど、日常生活に役立つ機能も提供していく。

THE BBQ PARK

THE BBQ PARK

そして屋上には、400席の開放空間で焚火・BBQなどをファミリーや友人皆で楽しめる常設施設「THE BBQ PARK」がオープン。デイキャンプ体験をベースに、季節ごとに期間限定の「フェス型イベント店舗」として生まれ変わり、年間を通して楽しめるアウトドアパークだという。

食材は元々用意してあるほか、持ち込みも可能。道の駅で購入した生鮮品を持ち込んだり、ネットスーパーで購入した具材を1階で受け取って使ったり、といった運用が可能だ。

■イオン八王子滝山
【North】(北側/道の駅側)
所在地:東京都八王子市滝山町1-885-1外
敷地面積:約6万5000m2
延床面積:約4万m2(CFC棟)、約1万6000m2(商業棟)
総賃貸面積:約5000m2(商業棟)
建物構造:鉄骨造 地上6階建(商業棟)
駐車台数:約70台
設計施工:大成建設
【South】(南側/ひよどり山トンネル側)
所在地:東京都八王子市滝山町一丁目884
敷地面積:約2万9000m2
延床面積:約1万8000m2
総賃貸面積:約1万2000m2
建物構造:鉄骨造 地上3階建
駐車台数:約320台
設計施工:大本組
出店店舗数:専門店21店舖
開店日:商業棟 2026年6月26日グランドオープン
CFC棟 2026年秋 稼働開始予定
営業時間:専門店 10時~19時
レストラン 11時~20時
シネマ 9時~24時
休業日:年中無休
従業員数:施設全体 約300人

取材・執筆 古川勝平

イオンモール/「イオン八王子滝山」6/26オープン、体験重視の21店舗そろう

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