自由が丘駅正面口/新ランドマーク「自由が丘ミューズスクエア」9月17日オープン
2026年09月14日 17:39 / 店舗レポート
自由が丘一丁目29番地区市街地再開発組合と参加組合員のヒューリックは9月17日、東横線・大井町線「自由が丘駅」の正面口(北側)に、商業施設「JIYUGAOKA MUSE SQUARE(自由が丘ミューズスクエア)」(東京都目黒区)をオープンする。14日、メディア向けの内覧会を開催した。
自由が丘駅ができてから約100年となるタイミングで街を再構築するために、地権者が一体となって取り組んでいるリーディングプロジェクトとなる。住宅・オフィス・商業を融合した複合施設を整備した。建物は地上15階・地下3階、高さ約60m、延床面積約4万6000m2。このうち地下1階~地上5階に商業施設を配置した。
商業施設初、新業態、自由が丘の歴史ある名店など、食やトレンド、ファッション、暮らしの楽しみを発見できる59店舗がそろう。核テナントとして、自由が丘初出店となる「明治屋 自由が丘ストアー」と、さまざまな用途で使える「SHARE LOUNGE/スターバックス」が出店する。
自由が丘のコミュニティハブとなる施設や、新しい子育て・教育の拠点「こどもでぱーと 自由が丘」も開業。カフェ併設のスイーツ店、自由が丘の名店の味など、充実したグルメも楽しむことが可能だ。
約100年の歴史を持つ自由が丘の街は現在、街の転換期を迎えている。二子玉川や武蔵小杉といった周辺のエリアで大規模開発が行われており、商業機能の方向を見直す必要があった。加えて、街の建物が総じて古くなっており、新しくすることで不燃化および災害対策を図る必要があったという。
今回、新たな街の顔として開業する「自由が丘ミューズスクエア」はどのような店がそろうのか。自由が丘一丁目29番地区市街地再開発組合の岡田 一弥理事長は次のように説明する。
「基本的には住宅街の中の商店街だ。周りに住む、非常に感度の高い方々に訴えることがまず大事。『自由が丘にこんなお店があったら良かったな』と思えるような店舗も数多く出店する。これまでの自由が丘には”大きな床”が無かった。ある程度の面積を持つことで機能するようなお店も誘致している。この町のさらなる発展のために、このビルが機能すれば幸いだ」。
メインターゲットは「高感度余裕層」。生活レベルが高く、情報感度が高い周辺エリア居住者となっている。サブターゲットに、周辺エリアに居住する「資産家富裕層」、ライフスタイルの充実を重視する沿線居住者「安定層」を設定した。商圏は、2~3km圏の「基本商圏」を柱とし、5k圏+鉄道10分圏の「戦略商圏」からの日常的来館を目指す。
同施設最大の特徴は、フロアごとに異なる機能を持たせていること。食のデイリー機能を集積した地下1階、大人の趣味やショッピングを楽しめるようにした地上2階というように、暮らしの楽しみを発見できる多様な店舗を集めた。自由が丘らしい「洗練された高感度『FINE QUALITY LIFE』」をMDコンセプトに掲げている。
ヒューリックの太田謙 開発事業第一部長は「高感度というのが1つキーワードになっている。高級=敷居が高い、身構えていく街ということではなくて、肩肘を張らずに自然体でリラックスして楽しめる街を目指していきたい」と述べた。
また、自由が丘の街と連携したさまざまな取り組みも予定している。地域に親しまれてきた「自由が丘納涼盆踊り大会」への協賛をはじめ、開業時のセレモニー、秋の恒例イベント「自由が丘女神まつり」、そしてクリスマス時期の「自由が丘 Thanks Liberty」など、街を代表するイベントと連動しながら、継続的に賑わいを創出していく。
「地域との連携を非常に大事にしていきたい。この地域で街全体を底上げすることによって、他(の街)との差別化ができると考えている」(太田部長)。
施設内では「回遊性」を重視。ベビーカーを利用するファミリー層が移動しやすい造りになっている。1階は街をつなぐ貫通通路としての機能を持ち、「自由が丘駅」の始発から終電までの間は通行できるという。人々の滞在がこのビルの中だけで完結するのではなく、エリア全体に良い影響を与える「街の広がりを生み出す起点」となることを目指す。
1階のテーマは「QUALITY LIFE」。施設の顔としてトレンドを発信していく。大人に向けたドレス軸のライフスタイルを提案するセレクトショップ「UNITED ARROWS WOMEN’S STORE」をはじめとするファッション業態に加え、自由が丘で長い歴史を持つ洋菓子店「自由が丘 モンブラン」、京都祇園に本店を構える和菓子店「ににぎ」などがオープンする。
地下1階には、世界中の厳選されたこだわり商品を取りそろえるプレミアムスーパーマーケット「明治屋自由が丘ストアー」を誘致。ワンランク上のより豊かな食生活を求める幅広い世代の顧客に向けて、高品質な商品と心地よい接客を提供していく。
同フロアには「マツモトキヨシ」の調剤薬局併設店もオープンする。
地上2階では、ファッションからバッグ・シューズ、家具・インテリア、自然派コスメ、ネイル・エステまで、自分らしい装いと暮らし、美容を楽しむ選択肢がそろう。1940年創業のバッグ&ラゲージメーカー、エースの直営店「ACE Bags & Luggage」、自分の感覚を大切にする大人のレディスブランド「かぐれ」などが出店する。
3階は、幅広い客層が暮らしの楽しみを発見できるフロアとして展開。フランス大衆文化を伝えるフレンチカフェ「CAFE AUX BACCHANALES」、輸入玩具・テキスタイル雑貨を扱う「アトリエニキティキ」、韓国を代表するアスレジャーブランド「XEXYMIX」、生活雑貨の「ハンズ」がオープンする。クリニックやコンタクトレンズ店といったサービス店舗も導入した。
「NATURAL LIFE」をテーマに、滞留・交流の場を提案する4階では、多彩なレストランやカフェに加え、雑貨・食品の専門店、大学ラウンジ、地域の交流拠点が並ぶ。
SHARE LOUNGEの持つ空間価値と、スターバックスが提供するコーヒー体験を融合させた「SHARE LOUNGE/スターバックス」の4号店が登場。主に女性のカフェ利用を見込む。
本格中華レストラン「香華園」、すし銚子丸の新業態「鮨Yasuke 潮彩」、イタリアン&カフェ「AGIO」も出店。普段使いのランチからハレの日のディナーまで幅広いニーズに対応できるようにした。
5階では、ヒューリックがリソー教育・コナミスポーツとの業務提携に基づき、子ども向けワンストップサービスを提供する「こどもでぱーと」を展開。商業施設内に、こどもでぱーとをオープンするのは初めて。
保育・幼児教育・民間学童に加え、小児科クリニック、探究教室、料理教室、こども専門美容院、そろばん教室、こどもでぱーとStudioなど、多彩なコンテンツを集約した。
また、誰でも利用できるベビー休憩室も完備。親子にとって利便性と快適さを兼ね備えた、学びと体験の場を提供していく。
■JIYUGAOKA MUSE SQUARE
店舗面積:約1万1000m2
店舗数:59店舗
商業用駐車場:約65台
商業用駐輪場:約360台
商業アドバイザー・運営:住商アーバン開発
■事業概要
事業名:自由が丘一丁目29番地区第一種市街地再開発事業
事業主体:自由が丘一丁目29番地区市街地再開発組合
参加組合員:ヒューリック、鹿島建設
設計:久米設計
施工:鹿島建設
所在地:東京都目黒区自由が丘1-29-1
事業区域:約0.5ha
敷地面積:約4000m2
延床面積:約4万6000m2
主要用途:店舗、事務所、住宅、駐車場等
取材・執筆 古川勝平
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