大手百貨店/5月売上高H2O15.1%増、高島屋10.8%増
2026年06月03日 11:53 / 月次
百貨店4社が発表した5月の売り上げ速報によると、三越伊勢丹ホールディングス(国内百貨店計)前年同月比8.6%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)1.0%増、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)15.1%増、高島屋各店計(国内百貨店子会社含む)10.8%増だった。
| 社名 | 売上高前年同月比 |
| 三越伊勢丹 | 8.6%増 |
| J.フロントリテイリング | 1.0%増 |
| H2Oリテイリング | 15.1%増 |
| 高島屋 | 10.8%増 |
■三越伊勢丹HD(2025年3月期売上高:5555億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比13.2%増、三越日本橋本店店頭9.5%増、三越銀座店8.3%増などで、三越伊勢丹計10.7%増だった。
函館丸井今井1.7%増、仙台三越12.2%増、新潟三越伊勢丹3.7%増、静岡伊勢丹4.5%増、名古屋三越3.9%減、高松三越0.1%増、岩田屋三越9.9%増など、国内グループ百貨店計は4.4%増、国内百貨店計は8.6%増となっている。
国内顧客は、既存・新規顧客を問わず宝飾時計などの高額品を中心に高感度上質消費の堅調さが際立った。
気温上昇に伴い本格的に夏物も稼働した。
また、5月20日に一部オープンした伊勢丹新宿本店の洋菓子リモデルも新たな顧客創造に寄与している。
海外顧客売上高も、高付加価値商品への関心の高さから客単価が向上して全体をけん引。全国計で前年比17.8%増と大幅に伸びた。
■J.フロントリテイリング(2025年2月期売上高:4418億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比0.1%減、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は1.0%増だった。
5月は、休日日数が対前年2日増だったことに加え、外商売り上げ、免税売り上げともに前年実績を上回った
。
一方で、梅田店の売場縮小によるマイナス影響や、前年の万博会場売り上げの反動減などがあり、大丸松坂屋百貨店合計では微減となった。なお、博多大丸は外商売り上げ、免税売り上げがともに好調で19.1%増となった。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、8.4%増となっている。客数が対前年19.5%減となったものの、ラグジュアリーブランドの好調などにより客単価が34.6%増と大幅に上昇した。
店舗別では、15店舗中11店舗が前年実績を上回った。特に、大丸心斎橋店(12.7%増)、大丸神戸店(11.6%増)、大丸札幌店(10.1%増)、松坂屋静岡店(10.5%増)、博多大丸が対前年2ケタ増となった。
■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2025年3月期売上高:6817億円)
百貨店事業の全店計の売上高は、前年同月比15.1%増となった。内訳は阪急本店17.0%増、阪神梅田本店26.2%増、支店計8.6%増。
5月は阪急本店の改装による売り場閉鎖の影響があるものの、好調な国内売上高がカバーした。ゴールデンウィークは日まわりも良く、幅広い層の顧客でにぎわい、国内顧客の売上高は連休後も好調に推移して前年比約1割増となった。
阪神梅田本店は、ファッション・ライフスタイルカテゴリーが前年比約3割増と引き続き高い伸びを示した。食品も約1割増となっている。
大型催事も寄与し、店舗全体では前年比約3割増と、前年のリニューアルの反動も見られず実績を大きく上回った。
阪急本店は、国内顧客の売上高が前年比約2割増と高い伸びを示し、5カ月連続で過去最高を更新した。店舗全体でも約2割増と好調だった。
5・6階「HANKYU LUXURY」がけん引し、インターナショナルブティックスが約5割増、宝飾品・時計も約2割増となった。100万円以上の高額品売上高も約4割増と大きく伸びている。
ブライダルニーズが好調なアクセサリーは、約6割増となっている。
また、40回目を迎えた人気催事「イタリアフェア」は、開催時期の変更による影響もなく、期間売上高が計画を大きく上回る約2割増の好結果となった。
■高島屋(2025年2月期営業収益:5750億円)
高島屋各店計は11.0%増、岡山高島屋、高崎高島屋を含めた国内百貨店計は10.8%増だった。
免税売上高は20.1%増となっている。免税を除いた店頭売上高は9.5%増となった。
国内顧客は、気温の上昇に伴い夏物衣料・雑貨に動きがみられた。食料品催事が堅調に推移したことで前年実績を上回った。
インバウンド顧客は、ラグジュアリーブランドを中心とする高額品が伸び、全体を押し上げた。
店舗別売上高は、大阪店、京都店、泉北店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、大宮店、柏店、EC店、岡山店、高崎店が前年実績を超えた。
商品別売上高(同社分類・既存店対比)は、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子ども情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回っている。
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。