大手百貨店/7月売上高三越伊勢丹7.0%増、J.フロント0.6%増
2026年08月04日 10:10 / 月次
百貨店4社が発表した7月の売り上げ速報によると、三越伊勢丹ホールディングス(国内百貨店計)前年同月比7.0%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)0.6%増、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)12.8%増、高島屋各店計(国内百貨店子会社含む)8.3%増だった。
| 社名 | 売上高前年同月比 |
| 三越伊勢丹 | 7.0%増 |
| J.フロントリテイリング | 0.6%増 |
| H2Oリテイリング | 12.8%増 |
| 高島屋 | 8.3%増 |
■三越伊勢丹HD(2026年3月期売上高:5456億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比15.5%増、三越日本橋本店店頭7.9%増、三越銀座店11.3%増などで、三越伊勢丹計11.2%増だった。
函館丸井今井8.3%減、仙台三越4.9%減、新潟三越伊勢丹2.6%減、静岡伊勢丹0.4%減、名古屋三越5.5%減、高松三越7.8%減、岩田屋三越5.2%増など、国内グループ百貨店計は1.0%減、国内百貨店計は7.0%増となっている。
売上高の中核である識別顧客売り上げが堅調に推移している。国内顧客は、宝飾時計やラグジュアリーブランドのハンドバッグ、婦人服、雑貨が売り上げをけん引した。
伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店のリモデルした洋菓子エリア、三越銀座店の「スヌーピー in 銀座 2026」などのイベントが若年層を含む新規顧客の獲得に貢献している。
海外顧客売上高も、ハンドバッグ、宝飾時計など高付加価値商品への支持により32.1%増と大きく伸長した。
■J.フロントリテイリング(2026年2月期売上高:6802億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比0.2%減、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は0.6%増だった。
7月度は、免税売上が好調に推移したものの、前年の万博会場売上の反動減や梅田店の売場縮小によるマイナス影響が続いた。ただし、梅田店を除いた百貨店事業合計では4.3%増となっている。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、客数が対前年10.3%減となったものの、ラグジュアリーブランドの好調などにより客単価が36.5%増と大幅に上昇したことから、22.4%増となった。
店舗別では、15店舗中11店舗が前年を上回った。神戸店、札幌店、博多大丸が対前年2桁増となったほか、松坂屋名古屋店の取扱高は8.3%増だった。
■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2026年3月期売上高:6817億円)
百貨店事業の全店計の売上高は、前年同月比12.8%増となった。内訳は阪急本店17.2%増、阪神梅田本店17.9%増、支店計4.4%増。
7月は前月までの好調な趨勢を維持し、4月以降2ケタ伸長が継続している。都心店が前年を上回り、阪急・阪神の両本店は4カ月連続で共に2ケタ増となった。国内顧客の売上高は約1割増、免税売上高も約3割増と伸びている。
阪神梅田本店は、ファッション・ライフスタイルカテゴリーが前年比約3割増、食品も約1割増と高い伸びを維持し、店舗全体では約2割増となった。
中元商戦は、ギフト市場縮小の影響でビールや飲料が苦戦し前年をやや下回った。こだわりのアイスデザートや和洋菓子は伸びている。
阪急本店は、国内顧客が約1割増、免税が約3割増となり、店舗全体で約2割増と、7月として過去最高の売上高を更新した。
5・6階「HANKYU LUXURY」を中心に、100万円以上の高額品が約5割増となっている。インターナショナルブティックスも約5割増と好調だった。
宝飾品・時計は約4割増、引き続きブライダルニーズの好調なアクセサリーも約4割増となった。
近畿地方は7月成就に梅雨明けし、猛暑が続き夏物ファッションが活況を呈した。
コンテンポラリーファッションは約2割増、モードファッションや婦人靴も約1割増と好調。Tシャツ、パラソル、サンダルがけん引した。
夏のクリアランスが中旬から開始したが、定価商材、セール商材に関係なく、鮮度のある商品が人気だった。
また、人気催事「ハワイフェア」も過去最高の売上高を更新している。
会期を通してハンバーガー、マラサダといった食品の売り上げがけん引。後半はワンピースやアロハシャツが伸びた。前半・後半の出店ブランドをほぼ入れ替えたことで、後半の魅力も高めたという。
■高島屋(2026年2月期営業収益:4924億円)
高島屋各店計は8.5%増、岡山高島屋、高崎高島屋を含めた国内百貨店計は8.3%増だった。
免税売上高26.2%増。免税を除いた店頭売上高は6.1%増となっている。
国内顧客は、ラグジュアリーブランドなどの高額品のほか、夏物衣料(正価品)や食料品が堅調に推移した。
インバウンド顧客も高額品や化粧品、スポーツ関連商品が伸び、客数が7.6%増、客単価が17.4%増といずれも前年を上回った。
店舗別売上高は、大阪店、京都店、泉北店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、大宮店、柏店、EC店、岡山店、高崎店が前年実績を超えた。
商品別売上高(同社分類・既存店対比)は、紳士服、紳士雑貨、婦人服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、食堂、サービスが前年実績を上回っている。
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