大手百貨店/8月売上高H2O6.8%増、J.フロント0.6%減
2026年09月11日 11:01 / 月次
百貨店4社が発表した8月の売り上げ速報によると、三越伊勢丹ホールディングス(国内百貨店計)前年同月比4.2%増、J.フロントリテイリング(百貨店事業合計)0.6%減、エイチ・ツー・オーリテイリング(阪急阪神百貨店全店計)6.8%増、高島屋(国内百貨店計)3.2%増だった。
| 社名 | 売上高前年同月比 |
| 三越伊勢丹 | 4.2%増 |
| J.フロントリテイリング | 0.6%減 |
| H2Oリテイリング | 6.8%増 |
| 高島屋 | 3.2%増 |
■三越伊勢丹HD(2026年3月期売上高:5456億円)
伊勢丹新宿本店店頭前年同月比7.0%増、三越日本橋本店店頭14.9%増、三越銀座店1.2%増などで、三越伊勢丹計6.4%増だった。
函館丸井今井3.5%減、仙台三越7.3%減、新潟三越伊勢丹2.2%増、静岡伊勢丹3.2%増、名古屋三越1.1%減、高松三越19.0%減、松山三越6.6%減、岩田屋三越3.5%増など、地域百貨店は0.1%増、国内百貨店計は4.2%増となっている。
国内顧客売上高・海外顧客売上高ともに堅調に推移した。
国内顧客は、宝飾時計がけん引。ラグジュアリーブランドのハンドバッグや婦人服など高付加価値商品が引き続き堅調だった。
基幹3店を中心に識別顧客が引き続き堅調(三越伊勢丹の識別顧客売り上げ前年比7.7%増)であることに加え、「ISETANカレーフェス2026」や「英国展2026」などの集客施策が好評を博し、新たな顧客創造につながったという。
海外顧客売上高も、ハンドバッグや宝飾時計など高付加価値MDへの支持により13.3%増と伸長した。
来訪元の多様化や、アプリ会員の獲得が継続的に進んでいる。
■J.フロントリテイリング(2026年2月期売上高:6802億円)
大丸松坂屋百貨店合計の売上高は前年同月比1.7%減、博多大丸、高知大丸を含めた百貨店事業の合計売上高は0.6%減だった。
8月度は、外商売り上げが好調に推移したものの、免税売り上げが前年実績を下回ったほか、前年の万博会場売り上げの反動減や梅田店の売場縮小によるマイナス影響が続いた。ただし、梅田店を除いた百貨店事業合計では3.8%増となっている。
大丸松坂屋百貨店合計の免税売上高(速報値)は、客数が対前年22.1%減となったものの、客単価が26.4%増と上昇したことから、1.5%減にとどまった。
店舗別では、15店舗中9店舗が前年を上回った。札幌店(15.4%増)、博多大丸(16.3%増)が対前年2ケタ増となったほか、松坂屋名古屋店の取扱高は9.9%増だった。梅田店は45.8%減となった。
■エイチ・ツー・オー リテイリング(H2O)(2026年3月期売上高:6817億円)
百貨店事業の全店計の売上高は、前年同月比6.8%増となった。内訳は阪急本店10.0%増、阪神梅田本店5.4%増、支店計2.3%増。
8月は国内顧客の売上高、免税売上高ともに前年を上回り好調を維持した。特に13日から15日のお盆休み期間は売上高前年比が2桁の伸長率となった。
中国からのツーリスト売上高は前年の約5割減と苦戦したが、中国を含む海外VIPが約5割増と大きく伸びている。免税売上高全体として3月以降継続して前年を上回り、8月として過去最高を更新した。
阪神梅田本店は、大型催事の開催時期後ろ倒しの影響があるものの、催事を除いた店頭売り上げは約1割増となった。ファッション・ライフスタイルカテゴリーが前年比約2割増、食品も約1割増と高い伸びを維持した。
阪急本店は、国内顧客、免税、店舗全体の売上高がいずれも8月として過去最高を更新し、4月以降2ケタ伸長が継続した。
5・6階「HANKYU LUXURY」を中心に100万円以上の高額品が約3割増、インターナショナルブティックスが約3割増、宝飾品・時計が約1割増、ブライダルニーズのアクセサリーが約2割増となった。
猛暑に伴いTシャツ、パラソル、サンダルなどが2ケタ伸長したほか、9階での人気キャラクターコラボイベントも同催事として過去最高の売上高を更新した。
■高島屋(2026年2月期営業収益:4924億円)
高島屋各店計は3.3%増、岡山高島屋、高崎高島屋を含めた国内百貨店計は3.2%増だった。
免税売上高6.6%増。免税を除いた店頭売上高は2.7%増となっている。
国内顧客は、ラグジュアリーブランドをはじめとする高額品のほか、食料品も堅調に推移し前年実績を上回った。
インバウンド顧客も高額品に加え、子供情報ホビーやスポーツ関連商品が伸び、客数が6.8%減となったものの客単価が14.4%増となり、前年実績を上回った。
店舗別売上高は、京都店、泉北店、日本橋店、横浜店、新宿店、玉川店、柏店、EC店、岡山店が前年実績を超えた。
商品別売上高(同社分類・既存店対比)は、紳士服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、スポーツ、リビング、食料品、サービスが前年実績を上回っている。
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