バローHD/今期は営業収益1兆円の大台へ「本丸」のSM事業が成長エンジンに

2026年05月19日 14:53 / 経営

バローホールディングスは今期(2027年3月期)、営業収益が1兆円の大台に到達する見通しだ。

<小池孝幸社長>
小池孝幸社長

今期の業績は、営業収益1兆円(前期比8.2%増)、営業利益280億円(1.5%増)、経常利益305億円(1.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益165億円(0.1%増)を計画する。

5月15日に都内で開かれた決算説明会で、バローHDの小池孝幸社長は1兆円規模を見据えて次のように言及した。

「今後1兆円に近い企業がどんどん出てきて、寡占化が一気に進むだろう。プレイヤーが減って上位に集中する時代になった時に、その先をどう見るかが大事。これからは売上規模を集めれば何とかなる時代ではなく、逆に売上規模がリスクになる時代になるのではないか。そうなると中身の勝負になる」

そして今後の成長エンジンとして大事になるのが、スーパーマーケット(SM)事業だ。バローHDはドラッグストアやホームセンターなどの事業も手掛けるが、SM事業は前期の営業収益が5407億円(11.9%増)と、構成比では58.5%を占める。小池社長も「SMが本丸として強いということ。これはぶらさない」と強調する。

そんな「本丸」のSM事業は前期、鮮魚やベーカリーを中心に「生鮮」「製造小売」「プライベートブランド(PB)」が関西・関東といった新市場で通用するという手ごたえをつかんだ。中でも生鮮は「生鮮の中での製造小売」がモデルとして成り立っているという。

例えば花・フルーツデザート・焼魚弁当などが成功事例で「生鮮から製造小売に近づけていく。これが非常に効果が出ている。NB商品とは異なり、付加価値がつけやすく、利益がしっかりと取れて、お客様にオンリーワンのものをお届けできる」。

さらにPBも個別に展開していく段階から一歩進み、グループ間での共有を開始。調達や物流網の一本化にも着手している。PBは現在、グループの売上規模が800億円程度で、2028年に1000億円を目指している。

バローHDでは将来的な展望として、全体の営業収益1.5兆円に加え、スーパーマーケット(SM)単独でも営業収益1兆円を目標に掲げている。

「SM事業が1兆円規模になると、流通業界の中でイニシアティブを取れる領域をもっと増やせる。第三者に任せるのではなく、我々が物流や販促、商品開発をマネジメントしていく」

バローHD/年内に「バロー」が東京初進出、関西ではプロセスセンターを新設

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