寺田倉庫は、東京・天王洲アイルに、希少性の高い伝統画材を取りそろえた「PIGMENT(ピグモン)」をオープンした。
ピグモンは、顔料4000色、古墨200点以上、すずり80点以上、にかわ50種、和紙などを東洋画材を集積した「今」を創る伝統画材ラボ。
良質な素材を扱っているメーカーと作家をつなぎ、世界で通用する日本の若手作家の育成・サポートを行う拠点を目指す。
寺田倉庫は、1970年代から美術品の保管事業を手がけており、美術品の展示会なども定期的に開催している。美術品との関わりの中で、修復に必要な顔料などが希少な商品となっていることに着目し、ピグモンを開設した。
昨今、伝統技法で作られる東洋絵画の画材生産は減少傾向にあり、美術に親しむ人が減り、伝統技術を受け継ぐ人材の不足も深刻化しているという。
ピグモンは、過去の作品を保存修復し、新たな現代作品の創造に必要不可欠な伝統画材を収集、研究開発するラボと位置付けた。希少性の高い伝統画材は、ほとんどが時価で、店舗とオンラインを通じて販売も行う。
和紙は、日本画で明治期から用いられる岩野製紙の雲肌麻紙のほか、兵庫の土入りの名塩雁皮、原料のコウゾから自家栽培している新潟の小国和紙までを展開。ピグモンのオリジナル商品をそろえた。
顔料は、現在多くの塗料や絵具の素として用いられる科学的に作られた色材で、ナカガワ胡粉絵具など4000色を展開する。店頭にない色は受注生産で製作し、対応する。
墨は、奈良の老舗「墨運堂」の墨を展開。1972年から販売を開始した「百選墨」を呼ばれるほぼすべて、一点物の商品を中心にそろえた。
すずりは、中国文化大革命前の希少性の高いものを中心に展開。笹川文林堂などの商品を、80点以上を展示する。
そのほか、はけ、にかわ、キャンバス・布、ルネサンス・パネル、パネル、木枠も取りそろえた。
店内には、ワークスペースを設置。画材の販売だけでなく、画材の研究で博士号を取得した、専門知識の豊富な画材のエキスパートが、それぞれの画材の特性から使用法までアドバイスを行う。
美術大学の教授や画材メーカーによるワークショップも随時開催し、趣味で創作する人、プロアーティスト、アート研究者など、幅広いユーザーに多くの知識を提供する。
店舗デザインには、東京駅前の商業施設KITTEのデザインも手がけた、建築家の隅研吾氏を起用。竹のすだれをイメージした有機曲面で構成した現代的なデザインで、天井の全面に大胆な曲線を描く竹を配置した。
200㎡の店内の壁面には、あたかも絵画のように、色彩豊かな顔料を陳列し、ユーザーの創作意欲を刺激する空間を演出する。
ギャラリーでは、若手アーティストの作品を中心に、絵画や彫刻、工芸まで幅広いジャンルのアートを展示する。
ピグモンをオープンしたことで、寺田倉庫が本拠地とする天王洲アイルが、アートやカルチャーなどの発信地となることを目指すという。
店舗概要
所在地:東京都品川区東品川2-5-5
寺田倉庫Harbor Oneビル1階
交通:りんかい線天王洲アイル駅から徒歩3分
東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩5分
店舗面積:200m2
営業時間:11時~20時
定休日:月、木
■PIGMENT
https://pigment.tokyo/ja/




































