無印良品/大阪で衣料品回収プロジェクト
2010年01月22日 / トピックス
良品計画は1月30日~2月14日の15日間、大阪府内の無印良品直営店で衣料品回収の実験プロジェクト「FUKU-FUKUプロジェクト」を実施する。
プロジェクトは経済産業省と独立行政法人中小企業基盤整備機構が支援する繊維製品リサイクル・モデル事業の一環として複数の企業が連携している。良品計画は製造小売業として参加し、2009年8月~10月の3か月間に無印良品都内旗艦店5店舗はじめ神奈川県、町田市内の無印良品27店舗で初回実験を行った。
実験では、1437名の顧客が参加し、6635枚の衣服を回収した。今回の実験は前回結果を受けたうえで、プロジェクトの事務局から、確認のために要請された追加実験。
同プロジェクトでは、綿からバイオマスエネルギーをつくる新技術を活用して、衣料品の100%リサイクルの仕組みをつくるために、業界を越えた企業が連携して取り組む。無印良品はプロジェクトの一員として、服の回収実験を行う。
回収した衣料品は自然界に存在する酵素と微生物で分解し、衣料品に含まれる綿をバイオマスエネルギーのひとつであるバイオエタノールとして再生。バイオエタノールは、工業用エタノールや石油に代わる燃料として利用する。
ナイロン、ポリエステルといった綿以外の素材は、ふたたびびナイロンやポリエステルなどの原料として再資源化する。残った材料は熱分解し、燃料などで使うことでほぼ100%のリサイクルを実現する。