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厚労省/福島県産の牛乳、茨城県産ホウレンソウに規制値を超えた放射能検出

2011年03月20日 / 商品

厚生労働省は3月19日、福島県産の牛乳と茨城県産食品から食品衛生法上の暫定規制値を超過した放射能を検出したと公表した。
福島県の原子力センター福島支所の緊急時モニタリングで、食品衛生法上の暫定規制値を超える牛乳が発見されたもの。
検査結果では、福島県伊達郡川俣町で、3月16日に原乳から放射性ヨウ素-131が1190Bq/kg(食品衛生法上の暫定規制値300Bq/kg以上)と790Bq/kg上回っていた。
その後も3月17日の2回目が1510Bq/kg、3月18日が932Bq/kgと暫定規制値を大きく上回っていた。
なお、ヨウ素-131は乳幼児用調整粉ミルクと直接飲用の乳に、100Bq/kgを超えるものは使用しないように指導している。
このため、同省では、福島県の衛生部局に対し、関係情報を調査の上、食品衛生法に基づき当該検体の入手先、同一ロットの流通先の調査、販売の禁止等必要な措置を講ずるよう依頼した。
茨城県産食品では県の環境放射線監視センターが分析したところ、3月18日に収穫したホウレンソウに放射性ヨウ素I-131が暫定規制値2000Bq/kgを大幅に超える放射能濃度を検出した。
放射能濃度は、高萩市(ヨウ素I-131の値:1万5020Bq/kg)、日立市(1万4500Bq/kg)、常陸太田市(8830Bq/kg)、大子町(6100Bq/kg)、東海村(9840Bq/kg)、ひたちなか市(8420Bq/kg)。
高萩市のホウレンソウの場合、セシウム(Cs-134、136、137)が、暫定規制値の500Bq/kgを上回る524Bq/kgだった。

なお、茨城県は3月19日、市町村と農協に対し、安全が確認されるまでホウレンソウの出荷・販売の自粛を要請した。

ネギについても同じ地点で調査しているが、規制値を上回るものはなく、今後、ホウレンソウ以外の野菜についても調査地点を増やして調査を行い、市場には安全が確認されたものしか出荷されないようにする。

■放射能汚染された食品の取り扱いについて
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

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