流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





厚労省/福島県の野菜から暫定規制値を大幅に上回る放射能検出

2011年03月23日 / 商品

厚生労働省は3月23日午前2時、福島県の野菜について放射能に関する検査結果を発表し、放射性物質(ヨウ素)に加え、暫定規制値を大幅に上回る放射性物質(セシウム)が付着された野菜を検出した。

同省によると、原発事故発生から10日が経つが、仮に、報告された野菜の中で最大値を示した野菜を約10日間にわたって食べていたと仮定すると、1年間の自然放射線量のほぼ2分の1となる。

現状では1年間の自然放射線量に達するような摂取が行われているケースは想定しがたいものの、現時点では、さらに放射性物質が降下し、野菜等に蓄積していく傾向にあるため、当分の間は、福島県産の葉物野菜ホウレンソウ、コマツナ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーは、摂取を見合わせるよう要請した。

なお、福島県では、全農系列について、すべての露地野菜を3月21日以降出荷を自粛している。ただし、全農系列以外では、ホウレンソウ、カキナ以外のものについては出荷していた可能性があるとしている。

主な検査結果(3月21日採取)
飯館村=ブロッコリー
ヨウ素-131:17000Bq/kg、セシウム-134:7000Bq/kg、セシウム-137:6900Bq/kg

川俣町=信夫冬菜
ヨウ素-131:22000Bq/kg、セシウム-134:14000Bq/kg、セシウム-137:14000Bq/kg

田村市=ホウレンソウ
ヨウ素-131:19000Bq/kg、セシウム-134:20000Bq/kg、セシウム-137:20000Bq/kg

本宮市=茎立菜
ヨウ素-131:15000Bq/kg、セシウム-134:41000Bq/kg、セシウム-137:41000Bq/kg

なお、原子力安全委員会の飲食物の摂取制限に関する指標に基づく野菜類(根菜、芋類を除く。)の摂取制限に関する指標は、ヨウ素-131:2,000Bq/kg以上、セシウム:500Bq/kg以上、ウラン:100 Bq/kg以上。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧