流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ミスタードーナツ/オープンキッチン、ドリンクバー導入の新型店を本格展開

2015年11月04日 / トピックス商品店舗

ダスキンミスタードーナツ事業本部は、オープンキッチン、ドリンクバー、新メニューを導入した新型店舗の本格展開を開始した。

<ららぽーと海老名店>
ららぽーと海老名店

10月29日、神奈川県海老名市の商業施設「ららぽーと海老名」1階に「ミスタードーナツららぽーと海老名ショップ」をオープンした。

関東地区の新型店舗としては、今春にリニューアルした東京都大田区のJR京浜東北線大森駅前の路面店「大森山王ショップ」に次ぐ2店目。ショッピングセンターでは関東初出店となった。

<オープンキッチンを採用>
オープンキッチンを採用

新型店舗は店舗でのドーナツの製造工程が見えるオープンキッチンを採用。メニュー構成も売れ筋の定番メニュー以外は一新し、約80%を既存店と異なるメニューを採用する。

<ドリンクステーションを採用>
ドリンクステーションを採用

一部の店舗では、ドリンクバーとして「ドリンクステーション」を採用。これまで、ホットコーヒーはおかわり自由としていたが、店頭カウンターで並ぶ手間があったが、ドリンクバーとすることで、並ぶ手間をはぶき、従業員の作業性も向上させた。

<客席>
客席

ホットは、ホットコーヒー、ホットカフェオレ、デカフェアールグレイ、デカフェアップル、ローズヒップ&ハイビスカス、ダージリンを提供。アイスは、アイスコーヒー、アイスカフェオレ、アイスティーアールグレイを提供する。ドリンクステーションのみの利用も可能で、単独利用では税別300円となる。

<ドーナツポップ>
ドーナツポップ

ドーナツポップ

オリジナルメニューとして、一口サイズのドーナツの詰め放題「ドーナツポップ」を導入。容器別に、小200円、中500円、大800円で、容器のふたが閉まるまで好きなドーナツを詰められる。単品では1個35円で販売する。

<セルフサービスのベーカリースタイルを採用>
セルフサービスのベーカリースタイルを採用

オールドファッションなどの定番ドーナツは、自分で商品を選択するセルフサービスタイプのベーカリースタイルを採用した。

<冷ケースでドリンクを販売>
冷ケースでドリンクを販売

ドリンクメニューは冷蔵ショーケースでも販売。アサイーブレンド、コカ・コーラ(スリムボトル)各200円、オーガニックルイボスティ、オーガニックハニーブッシュティ各180円を展開。

<レジカウンター>
レジカウンター

そのほか、アップルジュース、オレンジジュース、グレープジュース、フルーツミックスジュース各120円を販売する。なお、新型店舗では、ドーナツ100円セールなどのプロモーションは実施しない。

<レジ>
レジ

新型店舗の実験は、2014年から大阪府箕面市の直営路面店「小野原ショップ」で開始。大阪府茨木市の直営店「イオンモール茨木ショップ」、京都市の「JR山科駅前ショップ」で検証を重ねていた。

2015年6月11日には、広島県廿日市に開業した商業施設「ゆめタウン廿日市」にフランチャイズによる新型店舗「ゆめタウン廿日市ショップ」をオープンした。

9月10日には、兵庫県西宮市の直営路面店「甲子園ショップ」を新型店舗に改装し、新型店舗のモデル店舗と位置付けた。

<甲子園ショップのメニュー>
甲子園ショップのメニュー

甲子園ショップでは、フードメニューを強化。7時~11時にはモーニングメニューとしてトースト、サラダ、ヨーグルト、ドリンクバーのセットを480円で提供。

11時~14時にはランチメニューとしてパスタ3種単品780円~880円、ドリンクバーセットはプラス100円で販売する。5種野菜とウインナーのポトフ、6種野菜のミネストローネ各360円も終日提供する。

デニッシュドーナツ、ハンドカットドーナツ、クラシックイーストドーナツ、ベーグルなどのオリジナルメニューのほか、アイスクリームもシングル241円、ダブル426円などで提供する。

新型店舗の提供メニューは、路面店では、モーニング、ランチを含めフルラインで展開するが、提供メニューに制約のあるショッピングセンターでは、一部のメニューを選択して提供する。

<中期経営計画>
中期経営計画

新型店舗は路面店のほか、駅前立地、ショッピングセンターなどへの出店を想定している。2015年3月末時点では、新型店舗は2店、既存店は1314店、合計1316店だったが、2018年3月末には、既存店の改装を含め新型店舗613店、既存店738店、合計1351店体制を目指す。

年内にはフランチャイズ加盟店との話し合いを進め、5年間で1000店の既存店を新型店舗へリニューアルする予定だ。5年間という短期間で、全国でリニューアルを行うことで、ミスタードーナツ本来の手作り感を伝えるという。

同社によると、「これまでは、店舗でドーナツを手作りしている商品へのこだわりが、お客へ伝わっていない面があった。オープンキッチンを採用し、商品の手作り感を伝える。モーニングやランチに対応したフードメニューも強化することで、来店頻度を高めていきたい」という。

現在、ミスタードーナツをリニューアルした新型店舗のほか、サブブランド店舗の開発を3業態で進めている。

10月9日には、東京都世田谷区の小田急小田原線「成城学園前」の駅前の既存店を改装し、イートイン主体で駅前・繁華街、生活幹線道路立地を想定したドーナツカフェ「&Dough(アンド・ドゥ)成城ショップ」をオープンした。パスタなどの食事系メニューも提供し、現在、メニュー構成などの検証を行っている。

そのほか、これまで出店していなかった立地へ対応する業態も開発を進めており、住宅街立地の高価格帯カフェと駅構内・駅ナカ立地のドーナツテイクアウト専門店を出店する計画だ。

2018年3月末には、イートイン主体のドーナツカフェ30店、高価格帯カフェ15店、ドーナツテイクアウト専門店22店の体制を目指す。

■ミスタードーナツ
https://www.misterdonut.jp/

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧