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アーバンリサーチ/池袋パルコでバーチャル試着を開始

2014年06月17日 / トピックス商品店舗経営

アーバンリサーチは6月17日、池袋パルコで、ECサイトと連動したバーチャル試着の取り組みを開始した。

<ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ>
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3D技術を用いて試着する端末「ウェアラブル クロージング バイ アーバンリサーチ」を池袋パルコ本館地下1階に設置したもの。6月17日~30日の期間限定で展開する。

<試着の様子>
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60型大型液晶画面を備え、端末に設置したカメラが体形を読み取り、体のラインにあわせてワンピースやスカートなどの洋服を試着することができる。

<QRコードで商品購入も可能>
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端末はECサイトと連動しており、気に入った商品があればECサイトのカートに入れ、QRコードを発行し、個人のスマートフォンでアクセスすると、そのまま購入できる仕組み。

<SNSに画像を投稿できる>
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試着の画像を自分のSNSに投稿でき、試着している様子をシェアできる。同社によると、「バーチャル試着から商品購入まで対応し、SNSとの連携機能を搭載した端末はアパレル業界初」という。

<齊藤悟シニアマネージャー>
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日本語、英語、中国語の3か国語へ対応し、訪日外国人への対応や海外展開も可能。試着では、布の質感や動きを再現するほか、体の動きや体制に追随して洋服が動く。

アーバンリサーチは、WEB事業を10年前から開始し、2014年1月期のECサイト売上は70億円となった。同期の全店売上高は355億円(前年同期比20%増)で、ECサイト売上比率は20%を占めている。

2015年1月期のECサイトの売上高は100億円を計画。2020年には、ECサイト売上300億円、店舗売上700億円、合計1000億円を計画する。

今回の端末では、シーズンのおすすめアイテム14型40種も提案。試着から購入までを端末1台で対応するため、省スペースでも出店可能なアパレルの体験型無人店舗として展開も目指す。

8月には台湾にショールーム的に設置するほか、東京スカイツリータウンの「URBAN RESEARCH Store 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」に設置し、訪日観光客の接客をサポートする予定だ。

年内に6台の端末を製作し、駅構内、空港、ターミナル立地の商業施設など通行量の多い立地に展開する計画で、2020年には、海外を含め約100台の端末を展開したいという。

端末はウェブ関連技術の制作会社ワープと共同開発し、2台で2000万強の開発費を投じた。大手電機メーカーの同様な機械では1台4000万円~5000万円が相場で、半額以下のコストを実現した。

商品の売り手である小売業が主体となって開発したことで、店頭販売員の声なども取り込み、実際の販売で使いやすい端末に仕上げた。

端末の開発を担当した齊藤悟シニアマネージャーは「将来的には、洋服を売る技術とセットで、端末そのものを商品として販売したい。販売先としては、店舗を持たないアパレルメーカーや卸、試着しにくい水着やスポーツウェアといった業種を想定している」と語る。

なお、端末を設置したパルコは、「新しい取り組みに積極的に協力することで、パルコを利用したことのないお客の取り込みなどを図り、集客を強化したい」という。

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