LOWYA/初の体験型ストア「渋谷宮益坂店」12/19オープン、約400品が並ぶ

2025年12月11日 17:41 / 店舗レポート

ベガコーポレーションは12月19日、「LOWYA渋谷宮益坂店」(東京都渋谷区)を27年9月末までの期間限定でオープンする。11日、メディア向けの内覧会を開催した。

<店舗外観>
LOWYA

各線「渋谷駅」から徒歩1分圏内に位置し、宮益坂下交差点に面する「りそな銀行 旧渋谷店」を改築したもの。全国13店舗目の実店舗で、LOWYAが創業時から大切にしてきた「インテリアを、自由気ままに。」のビジョンを体感できる、ブランド史上初の体験型ストアだという。顧客がインテリアの楽しみ方を自由に発見・体験できるコンテンツの数々を企画した。

現在、LOWYAの取扱アイテム数は、ECで約1700品・5000SKU。売上の9割強を自社PBが占める。このうち今回の渋谷店では、トレンドが集まる渋谷ならではの商品を選定し約400品を用意した。なお、入居先の「渋谷協和ビル」が宮益坂地区第一種市街地再開発事業による再開発の区画に含まれていることから、27年9月までの期間限定営業となる。

<浮城社長>
LOWYA

2025年12月現在、LOWYAのECサイト利用者層は20~30代が79%を占め、利用者の男女比は男性35%、女性65%と、昨年に引き続き若年層女性からの支持を集めている。浮城智和社長は「一人暮らしをされている女性もしくは同棲を始めたカップル辺りがボリュームゾーンになっているように思う」と語る。

2026年3月期の中間期決算を見ても、売上高が前年比16.7%増と業績は好調だ。2023年に初の実店舗をオープンして以降、増え続けている実店舗が増収に寄与した。

「今まで実物を見れなかったものが、実物を見れるようになったが故にコンバージョンが上がってるっていうことも1つある。実店舗によって、今までリーチできなかった新しいアクセスが生まれ、初めて知った通行人の方が通りかかって、その分が売上に積み重なっている」と浮城社長は分析する。

売上等の目標値は非開示だが、想定している目標来店者数は一部設定しているという。「目標設定数のようなものは一部あるが、定量的なことよりも定性的にお客様に楽しんで頂けているか、その声が拾われているかなど、今はそういったところを大事にしている」と述べた。

<1階の商品展示>
LOWYA

LOWYAでは、デザイン性・トレンド・価格を大事にした商品が並ぶ。今回の新店では、これまで約300のルームコーデのラインアップを手がけてきた専属スタイリストによる、トレンド感あふれる「お部屋づくり」を提案。1階では、5つのコーディネート展示を、話題の新商品や季節に合わせて順次入れ替えていく。

展示商品のうち、ファミリー向けの3人掛けソファの売価は税込9万9990円で送料無料。設置無料の商品となる。ECのみでソファを販売する場合は、正直あまり売れないという。だがOMO化に伴い、実店舗で大型・高価格帯の商品が売れるようになった。

「10万円出して家に入らなかった、座り心地が違う、エラーを避けたいという心理が働く。だが実店舗を出してみると、こういう大型で10万円以上のものもしっかりとニーズがあって、実店舗戦略に合わせてものすごい勢いで売れて看板商品になってしまった」と浮城社長は話す。

現在ブームになっているマルチテーブル(4人掛けセット9万3970円)もラインアップした。「20年前には絶対売れなかった。でも今はマルチテーブルがいわゆるトレンド化してきている中で、かつナチュラルな優しい天然木の雰囲気を出しつつ、買える価格で金額を抑えるというところで好評を頂いている」という。

<おくROOM LAB>
LOWYA

渋谷に出店するにあたり、立地等を鑑みて大きな体験要素を2つ追加した。そのうちの一つが、ゴーグル型空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」を用いたMR技術による、最先端の没入型3D家具配置シミュレーションコーナー「おくROOM LAB」だ。

LOWYAの3D家具配置アプリ「おくROOM」(24年11月ローンチ、累計70万DL突破)に登録されているルームコーデをバーチャル空間に3Dで再現し、購入を検討している家具の実際のサイズ感をリアルに体感できるというもの。

事前にアプリを使って自宅の間取りに合わせた「理想の部屋」をデザインし、おくROOMにデータをアップロード。その後、店頭で「Vision Pro」を装着し、理想の部屋を3Dで体験するといった使い方ができる。

同試みは国内家具・インテリア業界では初めて。LOWYAならではの挑戦として、今後も「家具を選ぶ」だけにとどまらない、新しい購買体験の創出を目指す。

<2階ではライブ配信も行う>
LOWYA

そして2階には、トレンド発信地・渋谷ならではの取り組みとして一部区画にライブ配信スタジオ「LOWYA SNS Studio」を新設した。背景のSNSフォロワー数はリアルタイムで更新される仕組みとなっている。

LOWYAではコロナ禍を機に公式SNSを本格的に強化。福岡本社には、20代のスタッフ8名で構成された専属チームが在籍し、「消費者の悩み」に寄り添う視点で、年間3000件以上のコンテンツを発信している。新スタジオでは、これまで年に一度「ファン感謝祭」で実施していたライブ配信型の「商品開発会議」をはじめ、この場所でより高い頻度での配信を予定しているという。

<2階売場>
LOWYA

同フロアには、LOWYAの家具を実際に体験しながら、SNSチームと直接交流できる「オフ会」をはじめとしたイベントを開催できるスペースも設置する。関東初の路面店という強みを活かし、オンラインとオフラインを横断した、双方向のコミュニケーションをさらに強化していく。

また、LOWYAは来年以降も順次、新店舗のオープンを計画。26年4月以降、「ららぽーと富士見店」など5店舗を順次出店する。

■LOWYA渋谷宮益坂店
営業期間:2025年12月19日~2027年9月末
所在地:東京都渋谷区渋谷2-20-11 渋谷協和ビル1階・2階
営業時間:10時~21時
※年末年始:12月31日18時閉店、元旦休み、1月2日10時開店
店舗面積:約660m2(約200坪)

取材・執筆 古川勝平

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