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パスポート/既存店てこ入れ遅れ減収減益、営業損失9000万円

2008年10月21日 / 決算

インテリア・寝具などの生活雑貨を販売するパスポートは10月20日、2009年2月期の中間決算を発表した。それによると、売上高は74億9500万円(前期比1.2%減)、営業損失9000万円(前期は2700万円の営業利益)、経常損失900万円(800万円の経常利益)、当期損失1億500万円(6300万円の当期損失)と赤字となった。

上期は直営店3店舗を開業し、4店舗を閉鎖。フランチャイズ店は2店舗を開業し、期末店舗数は直営店158店舗、フランチャイズ店22店舗の計180店舗となった。既存店売上高の向上を図るため、商業施設の改装などに伴い直営店6店舗のリニューアルも実施した。

既存店回復を主眼に組織改編も行ったが、効果が現われるにはまだ時間がかかる模様。既存店売上高は6月・8月は5%近く前年割れを記録し、上期累計で直営既存店前年比は3.4%減と厳しい結果となった。

商品別動向では、インテリアが座椅子や収納ボックスで回復したものの、テーブル、時計、照明器具などの小物で新商品開発が遅れた影響で8.9%減と減少した。

ダイニングは弁当箱やランチクロスが堅調で、直輸入のアルミボトルも貢献し1.7%増と微増。ファブリックではパジャマやタオルなどの伸長で3.2%増と商品郡では最も高い伸びを示した。バラエティではぬいぐるみやアクセサリーが不調で、6.5%減と低迷した。

通期は、新たな客層を開拓するため新業態店舗の開発に取り組むほか、新ブランド「easy cozy dazy」を11月にスタート。しかし事業環境は一層の悪化が予想され、既存店売上の回復にはまだ時間が必要と予想。今後は、新商品投入による品揃え改善のスピードアップを図り、既存店売上高の回復に注力する。また物流・システム関連の固定費見直しなど経費削減にも挑戦する。

通期は売上高153億万円(1.1%減)、営業利益2億2000万円(175.2%増)、経常利益2億円(252.2%増)、当期利益2000万円(当期損失8700万円)と、利益面での大幅な改善を期待している。

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