スーパーセンターフィール/負債33億円、民事再生法を申請
2012年04月24日 / 経営
帝国データバンクによると、群馬のスーパーセンターフィールは4月16日、前橋地裁高崎支部へ民事再生法の適用を申請し、17日に保全命令を受けた。負債は約33億円。
1977年(昭和52年)9月に設立。藤岡市中心部商店街の振興などを目的として設立され、89年頃から藤岡市中栗須での大型ショッピングセンター建設計画を実行に移し、その後95年10月に「スーパーセンターフィール」をオープンした。
食品スーパーやホームセンター、ドラッグストアなどを誘致していた。クリーニング店等を直営するほか、関連会社(携帯電話ショップなどを運営)もテナント入居していた。オープン以降、増床などで段階的に店舗数を増やした結果、2007年7月期には年収入高約11億6600万円を計上していた。
しかし、周辺商業施設との競合で集客力は低下し、さらにテナント数の維持のため一部家賃の値下げで対応した結果、収入低迷がつづき2011年7月期の年収入高は約5億4000万円に低下していた。
2011年9月には、敷地内に大手家電小売店を誘致し家賃収入の回復を企図したが、従前の店舗建設を目的とした多額の借入金が負担となっていたうえ、2012年1月、長年にわたって事業を取り仕切っていた前社長が死去した際に、簿外債務の存在が表面化した。新テナントの誘致も進んでいたものの、自主再建を断念し今回の措置となった。
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