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カセイフーズ/民事再生法を申請、負債65億円

2010年04月24日 / 経営

帝国データバンクはによると、カセイフーズ(資本金3300万円、札幌市手稲区新発寒5条2-10-23、代表宮成道保氏)が16日に札幌地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日付で再生手続き開始決定を受けたと4月23日に発表した。

同社は、1978年(昭和53年)11月に設立。タラコなどの魚卵を中心とした水産物のほか、食品添加物、健康食品の卸売を手がけ、東京に営業所を設置するなど道外でも営業を展開し、2007年9月期には年売上高約156億1200万円を計上していた。

消費低迷などによる販売数量の減少で、2008年9月期の年売上高は約135億100万円に低迷。海外企業との競合などにより主力商品であるタラコの仕入れ価格の高騰から収益性は低下していたうえ、借入金負担が重荷となっていた。

2009年に入ると、タラコ相場の急落などから同年9月期の年売上高は約95億8800万円にまでダウン。また、在庫の損切り処分のほか、リーマンショック以降、為替のリスクヘッジのために活用していた金融商品で多額の損失が発生したことで約59億500万円の最終赤字を計上した。金融機関への借入金の返済が滞るなど、資金繰りは悪化していた。

今年3月1日には別会社へ事業を移管し、同社は債務の処理に専念することとなり、今回の措置となった。

負債は、債権者約100名で約65億7200万円。

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