角川グループホールディングス(角川GHD)は12月13日、角川GHD傘下の出版社が発行する全ての作品を、「Google図書館プロジェクト」(Google Library Project)の対象から外すための作業をGoogleと開始したと発表した。
角川グループで発売している全ての紙の出版物が図書館プロジェクト対象外となり、すでに同プロジェクトでデジタル化されたデータは今後検索結果に表示されないことになった。
「Google図書館プロジェクト」とは、Googleが提携した各国の大学図書館や公立図書館の蔵書をデジタル化しGoogleブックスに登録、ユーザーの検索によってキーワードを含む文章の抜粋を閲覧できるようにするプロジェクト。
角川GHDは9月にサービス開始となったGoogleの電子書籍ストア「Google Playブックス」に、著作者の了解を得ながらコンテンツを提供している。一方、著作者、業界関係者から著作権上の指摘があり、充分な理解を得ていない図書館プロジェクトに対しては、Googleと現実的な解決に向けて対等に誠実な協議を重ねていたという。
■Google図書館プロジェクト
http://books.google.co.jp/googlebooks/library.html