流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





Shake Shack/ランディ・ガルッティCEOが事業説明

2015年03月28日 / トピックス商品店舗海外経営

サザビーリーグとShake Shack(シェイクシャック)は3月28日、都内で事業説明会を開催した。

<ガルッティCEOと角田取締役>
ガルッティCEOと角田取締役

Shake Shackのランディ・ガルッティ CEOと、サザビーリーグの角田良太取締役が、シェイクシャックの事業理念などを解説した。

<ガルッティCEO>
ガルッティCEO

シェイクシャックは、ニューヨーク発の新興ハンバーガーブランドで2001年、地元の公園再生プロジェクトの一環として、公園改修の資金を集めるホットドックの屋台として始まった。

<創業時の屋台>
創業時の屋台

2004年にマディソン・スクエア公園に1号店をオープンし、現在、世界9か国で64店を展開するハンバーガーブランドとなった。日本では、サザビーリーグがShake Shack Inc.と店舗展開の独占契約を締結し、2016年に東京に1号店をオープンする。

<店舗展開のアイデアをまとめた紙ナプキン>
店舗展開のアイデアをまとめた紙ナプキン

ガルッティCEOは、シェイクシャックの創業の経緯、コンセプトを解説した。屋台から品質にこだわった商品を展開していたが、あまりに行列が絶えないため、常設店舗を設置した。

店舗の開店にあたり、喫茶店の紙ナプキンに事業の基本コンセプトをまとめた。事業コンセプトはシンプルでクラッシックな路面店という簡素なものだった。

<Who Even Wrote The Rule?>
Who Even Wrote The Rule?

事業開始にあたり、「Who Even Wrote The Rule?」(誰がいま当たり前と思われているルールを作ったのか?)という問いを立て、あらゆるファーストフードのルールをすべて変えることを決定した。

<主力のハンバーガー>
主力のハンバーガー

原材料にこだわり、毎日、作り立てのハンバーガーを提供する。店舗の建材にはリサイクル資材を使い環境に配慮する。店舗の建設中も工事中の壁に花を飾り、地域住民を楽しませるなどの取り組みで、オープン時には、行列ができる店舗となった。

<ブルックリン店の工事中の様子>
ブルックリン店の工事中の様子

ひとつひとつは小さな判断やディテールだが、それが積み重なることで、多くの人が集う場所を作れたという。

<黒板の書き込み>
黒板の書き込み

ニューヨークのマディソンスクエアの店舗の開店時には、「死ぬまでにやりたことや夢」を書く黒板を店舗に設置し、多くの人が黒板に夢を書き込んだ。1店舗ごとにオープン時に、その場所にあった取り組みをする。

<クウェートの店舗>
クウェートの店舗

当初は、2号店の予定はなく、チェーン展開には否定的だったが、同じ店舗を展開しなくても良いことに気が付き、多店舗化を決意した。出店する場所にあわせて、店舗の外観を変えていく。

<ラスベガスの店舗>
ラスベガスの店舗

ガルッティ氏はシェイクシャックの取り組みを簡素に表現するものとして、アメリカの詩人マヤ・アンジェロウ氏の詩を引用した。

<マヤ・アンジェロウ氏の詩>
マヤ・アンジェロウ氏の詩

「あなたが何を言っても人々はそれを忘れてしまうだろう。あなたが何をしても人々はそれを忘れてしまうだろう。でも、人々が心地よいと感じられることをすれば、それは決して忘れられることはないだろう」

シェイクシャックの取り組みは、人々に心地よさを提供するシンプルなもの。そもそも2号店の計画はなく、1号店は偶然から始まった。ストーリーはシンプルでリアルなものであるからこそ、成長できた。

ガルッティ氏は「来年、東京に必ず特別なレストランを作ることを約束する。クラッシックでありながら、東京という場所にあわせた店にする」と語った。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧