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全清飲/水を含むPETボトル用樹脂キャップを白無地に統一

2011年04月14日 / トピックス

全国清涼飲料工業会(全清飲)は4月13日、PETボトル用樹脂キャップの供給量不足に対応して、業界として「白無地キャップに統一」すると発表した。
東日本大震災に伴いミネラルウォーターを中心に清涼飲料製品の需要が高まり、品不足が発生していることに対応するもの。対象商品はミネラルウォーターを含むお茶、果汁飲料などの国内製造のすべての清涼飲料製品(一部を除く)。
会員企業各社の在庫の関係から、白無地キャップへの移行は順次、実施し、白無地に統一することで1割程度、清涼飲料製品の供給能力が上がる予定だ。統一期間は、被災キャップ工場が復旧し供給が整うまでを想定する。 
これまでに農林水産省が3月24日に、ミネラルウォーターの需要の増加に伴う対応として、輸入も含めた生産・供給の拡大について特段の配慮を各企業に要請。
3月29日には、国内PETボトルキャップ製造元の大手3社の日本クラウンコルク、CSIジャパン、日本山村硝子が、全清飲に対して震災の影響により飲料水の需要が急速に高まっているなか、震災による工場被災により、PETボトル用樹脂キャップの供給能力が著しく低下している状況を説明した。
その上で3社から、「キャップの生産効率、供給能力を高めるために、現状のカラーキャップを白シェルキャップとし、かつキャップ天面の印刷のない白無地キャップのみで供給としたい」旨の要望が出されていた。 全清飲によると「会員各社へ白無地統一への協力依頼を行うとともに協議を重ね、会員各社より、緊急事態の折、ブランドデザインやマークに固執せず、協働して現在の難局を乗り越えることが企業の使命であるとの認識の一致を得、全清飲として日本国産PETボトル用樹脂キャップの白無地統一化に全面的に協力することと決定した」という。

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