イトーヨーカドー津田沼店跡地/イオンモール津田沼South3/18オープン、年間来客数1000万人目標
2026年03月16日 17:30 / 店舗レポート
イオンリテールは3月18日、千葉県習志野市に「イオンモール津田沼 South(サウス)」をグランドオープンする。16日、メディア向けの内覧会を開催した。
2024年9月に閉店した「イトーヨーカドー津田沼店」の跡地で、京成電鉄が所有する「津田沼12番街ビル」を刷新したもの。食品やコスメなどを展開する核店舗「イオンスタイル津田沼 South」と約50の専門店で構成する。隣接する既存館「イオンモール津田沼」は、新施設開業に合わせ「イオンモール津田沼 North」へ名称変更した。
年間来館者数は既存館Northが1500万人、新館Southが1000万人を見込む。North(専門店数は80)が普段使いのGMSとして運営しているのに対し、今回の新館はMZ世代をターゲットとした体験型の商業施設を目指す。
同館について、蓑原邦明SC本部長は「体験型を重視した飲食店並びにジュニア向けの体験も提供できるような、若者にも親しみやすく過ごしやすいお店を作っていきたい。シニアにも、子育てを終えた夫婦2人で飲みに来れるような体験を提供するなど、日常生活の中でゆっくり過ごしてもらえるようにする」と説明する。
Northでは、衣食住フルラインアップで生活に必要なものが全部そろうGMSを展開。一方、今回のSouthには食物販でのイートイン機能や飲食店での滞在性を高めるなど、専門性・エンターテイメント性を強化している。普段使いの商品をNorthで、より専門性・高感度の商品をSouthでそれぞれ訴求していく。
「顧客が生活上で求めているシーンに合わせて、今日はサウスに行こう、今日はノースに行こうと、両方を想起してもらえるようにしたい」(蓑原本部長)。
Northを維持しながら、Southの開業によって商圏・客層の拡大を図っていく。また、飲食フロアでのアルコール提供を充実させるなど、郊外のイオンモールには無い駅前立地ならではの強みを打ち出した。
核店舗「イオンスタイル津田沼」
2階には、同社のヘルス&ビューティケア売場「グラムビューティーク」を、ビューティアイテムに特化させた新たな形態「Sokko beauty(ソッコービューティー)」として展開。従来の課題であったMZ世代の取り込みを目的に、店の顔となる駅直結フロアに配置した。約1300m2の売場に、幅広い世代に人気のアジアンコスメなどトレンドアイテムを密集させている。
選びやすい売場を構築しており、テスターのほか、美容家電の体験も可能。店内壁際の上部にある全長50メートルのデジタルサイネージで、ブランドのプロモーションや販促コンテンツを配信する。洗剤の中身だけを購入できる洗剤の量り売りサービス「エコフィル」や、10代をターゲットとしたコスメのUFOキャッチャー、コスメランキングのコーナーなども用意した。
同フロアには、世界中の選りすぐりの化粧品をブランドの垣根を越えて、気軽に試せて自由に選べるセレクトショップ「コスメーム」、全国に52店舗を展開する化粧品専門店「カラースタジオ」、さまざまなな生花や雑貨を扱う「カレンド」、お手軽なヘアカットサービス「QBプレミアム」もオープンする。
入口付近には、コナズ珈琲の新業態「KNOWS COFFEE」1号店も出店した。
1階は、ライブ感あるデリカ&ベーカリー、リカーのフロアとして展開。イートインコーナーをフロア中央に配置し、店内手づくりのベーカリーを隣接させ、コーヒーや切り売りピッツァも販売する。周辺の売場では、寿司や銘菓、紅茶・コーヒーの一部商品を1個単位で提供していく。
イオンリカーでは、試飲やソムリエとの会話などの体験を通じてワインの世界を 堪能できる新業態を展開。ソムリエによる提案型接客、有料試飲サーバー、角打ちスペース、セミナー・イベントなどを通じて、「話せる・試せる・学べる・買える」体験を一体化した新しい購買体験を提供するという。
地下1階の食物販エリアでは、特に生鮮食品を強化。肉・畜産売場を「ミートパーク」、農産売場を「デポ デ サンテ」、魚・水産売場を「魚魚旬楽(ととしゅんらく)」と名付け、より専門性を高めている。
関東初進出となる最新モデルの肉売場・ミートパークの展開は、今回で3店舗目。MDは基本的に関西同様だが、売場面積は過去最大だという。焼きのメニューである「ステーキ」「焼肉」「トンテキ」「やきとり」、タイパ・コスパ商品を集めた「ドカ盛り」「簡便調理」と、顧客のニーズが高いカテゴリーを6つのゾーンに分類。幅広い品ぞろえで、選ぶのが楽しい売場を演出した。
デポ デ サンテでは、旬のフルーツを使った店内で加工をしたカットフルーツを強化。スイーツに仕立てた商品も多数用意した。野菜など好きな量をAI計量機で計量して販売できるシステムも導入している。
魚魚旬楽では、対面鮮魚の魚を使用した、焼き魚、フライ、天ぷら、煮魚、弁当を提供。マグロ、サーモン、蒸しだこなどの角切り商品を量り売りで販売する売場を今回初めて設置した。
同フロアにはこのほか、カフェ「タリーズコーヒー&TEA」、和菓子の「寛永堂」、「銀座惣菜店」、「クリーニング ポニー」が出店する。
1フロア全店で酒を提供「ROKUバル津田沼」
6階はフードフロア「ROKUバル津田沼」として営業。13店舗全店でアルコール類を提供する。「お酒を安心して飲める環境が今の津田沼にない」という顧客の声に応えるテナント構成とした。
Northではファミリー層をターゲットにチェーン店を中心に集めたのに対し、Southでは「食は誰もが最も気軽に体験できるエンターテインメント」という考えのもと、酒とおしゃべりを楽しめる空間と時間を提供するという。
8店舗がイオンリテール初出店となる。和食材を用いた本格イタリアン「八十郎商店」、定番メニューを多く扱う「大衆酒場 有頂天」、海鮮料理を気軽に楽しめる食堂「魚がイチバン」、全ての料理を手作りにこだわる「ニュー大金星」、日本そば「ソバキチ」、「月島もんじゃ てっぱん 」、「東京麻辣湯」が登場。千葉のローカル焼き肉チェーン「焼肉 赤門」が商業施設初出店を果たす。
千葉県初出店となる大型寿司店「佐渡弁慶」では、全97席の店内に、職人の技を間近で味わえるカウンター席、V.I.P.個室、ファミリー向けボックス席のほか、団体対応テーブル席を完備。宴会ニーズにも対応する。
フロアの端には、消臭ミストを噴霧する「ROKUバルシャワー」も設置。飲食店で付着する匂いを気にせず、施設を利用できる環境を整えた。
その他テナントとして、3階~5階に雑貨・アパレル・アミューズメント施設を集めた。
3階には、ハンドメイドアクセサリー・雑貨の「カコイノマーケット」、アパレル「カベルネ」、アクセサリー「レジットミニョン」が同社初出店。「スターバックスコーヒー」が4月下旬、「無印良品500」が6月中旬にオープンする。
4階には、雑貨「ハンズ」「KEYUCA」、アパレル「ワークマンカラーズ」「ORIHICA」、シューズ「ABC-MART」などが入居した。
5階には、アミューズメント施設「GiGO」が出店し、国内11店舗目のたい焼き売場も導入。若者向けファッションの「WEGO」や生活雑貨の「ダイソー」「THREEPY」などの専門店も出店する。
7階には今夏、シネマコンプレックスの「イオンシネマ」をオープン。映画を鑑賞するだけでなく、アミューズメントを展開する複合型エンターテイメントのフロアになるという。
また、8階には、音楽ライブや講演などのほか、モール内の専門店や地域・行政と連携したイベントが実施できる会場を設置。興行利用だけでなく、地域密着の場となることを目指す。
■イオンモール津田沼 South(津田沼12番街ビル)
所有者:京成電鉄
運営者:イオンリテール
所在地:千葉県習志野市津田沼1-10-30
敷地面積:約1万4913m2
延床面積:約3万5292m2
総賃貸面積:約2万100m2
建物規模:地下1階~地上8階(8階の一部は屋上)
駐車台数:536台
営業時間(食品・ビューティー):8時~24時
営業時間(物販・サービス):10時~21時
営業時間(カフェ):7時~22時
営業時間(6階ROKUバル津田沼):11時~23時
休日:年中無休
取材・執筆 古川勝平
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