アサヒ、HOPE/「希望の大麦プロジェクト」実施
2015年12月01日 / トピックス
アサヒグループホールディングスと一般社団法人東松島みらいとし機構(以下HOPE)は、宮城県東松島市の沿岸部の旧公園用地に、「大麦」の栽培をする事で今後の被災した土地の有効活用を目指す「希望の大麦プロジェクト」を実施する。
アサヒグループは2013年より、震災で大きな被害を受けた宮城県東松島市で活動しているHOPEの活動に協力し「希望の大麦プロジェクト」に取り組んでいる。
同プロジェクトは、震災により被災した土地の有効利用、高付加価値作物の育成を目的に、大麦栽培に挑戦しており、2014年4月より開始した実証試験を経て、今年初めての収穫に至った。
「希望の大麦プロジェクト」は産・官・学・民が連携して被災地沿岸部の非生産的な土地を活用し、大麦栽培を行う事で、被災地の「なりわい」「賑わい」を取り戻すための取り組み。
被災地沿岸部の非生産的な土地で栽培された大麦が、地元の食材として地ビールや食品に生まれ変わり、地元農家の方の収入が増加する機会となり、農業とその関連産業での雇用が生まれ、それにより「なりわい」が戻り、再び土地と人とが結ばれる。
そして、人々が集い、ビールで乾杯して「賑わい」が生まれる。こうした「希望」を目指し、「希望の大麦プロジェクト」を進めていく。
今年は、初年度(2014~15年)の試験栽培を経て「被災した沿岸地での栽培」「規模の拡大」に挑戦。
試験栽培においてはアサヒグループが選定した大麦(食用麦品種「ダイシモチ」「キラリモチ」、ビール麦品種「サチホゴールデン」「アスカゴールデン」等)を東松島市内で栽培し、今年収穫された。
収穫したビール麦は、宮城県加美郡にある「薬莱振興公社 やくらい地ビール製造所」と連携し、東松島地ビールの醸造を予定。
食用麦は、アサヒビールモルトで麦茶に加工、国内の大麦生産・加工の先進地である栃木県の「大麦工房ロア」の協力を受け、大麦製品の開発も進めてきた。
今後は、宮城県内外の大麦加工会社へ「東松島産の原材料」として大麦を供給し、全国に広がることで、地域振興から地方創生へとつながることを期待している。
また、「希望の大麦」に関する商品や情報をシンボルマークを通じて発信していく予定。
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