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岩井食品/O157による食中毒発生で民事再生を申請

2012年10月11日 / 経営

帝国データバンクによると、岩井食品は10月10日、札幌地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債は約2億2700万円。

1961年創業、1970年4月に法人改組した漬物製造業者。自社工場において主として白菜、キャベツ、カブ、キュウリなどの野菜を使用した漬物を製造し、高齢者施設やスーパーストア、ホテル、飲食店向けに販売し、2007年3月期には年売上高約1億4500万円を計上していた。

創業50年を超える老舗業者で札幌市内と近郊に販路を構築し営業展開を行っていたが、8月に入り自社が製造した白菜の浅漬け「白菜きりづけ」が感染源とされる腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒が札幌市と石狩、胆振管内の高齢者施設の入所者の間で発生。発症者は全道で100人規模に達し、このうち8人が死亡した。

こうしたなか、8月11日から自主休業するとともに、札幌市保健所は8月14日付で営業禁止処分としたため、受注面での先行きの見通しが立たず今回の措置となった。

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