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ドクターシーラボ/売上高19.8%増、営業利益41%増

2009年09月11日 / 決算

ドクターシーラボが9月11日に発表した2009年7月期決算によると、売上高は258億9900万円(前年同期比19.8%増)、営業利益54億300万円(41.6%増)、経常利益53億9100万円(41.0%増)、当期利益30億4600万円(44.8%増)となった。

2009年度は対面型店舗販売で、百貨店内に13カウンター、GMS内に13カウンターをオープンしたが、既存店舗で1年を通して厳しい状況となった。店頭でのお手入れ会の実施や、下半期の通信販売と同様のポイント制度の導入で、既存顧客の満足度を高め、売上高の伸長を図ったため、徐々に回復基調は見られたものの、上期の落ち込みが大きく売上高は前期実績を上回ることが出来なかった。

卸売販売では、ドクターシーラボブランドのBBパーフェクトクリームの販売がドラッグストア、バラエティショップで好調に推移。下期に売上高を伸ばした。また、着実に取り扱い店舗数を増やした調剤薬局や、専用商品を展開するテレビショッピング販路、新規取り扱い店舗を積極的に開拓した専門店販路も好調に推移し、売上高が伸長した。

海外では、台湾が市場全体の景気後退で既存店の売上高が伸びず、販売状況が厳しいまま推移。香港は、省スペース店舗に主力販路を移し売上高は減少したが、効率性は向上し収益は改善した。米国は、景気の大幅悪化や卸販路の縮小で売上高が大きく減少した。

事業別の概況は、化粧品事業がドクターシーラボブランドで、主力商品のリニューアルやアクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEXのキャンペーンにより、狙った顧客を想定以上に獲得。顧客層の拡大に寄与し、売上高を伸長させた。今後の大きな柱とされるスーパーホワイト377を3月に発売し、積極的なプロモーションとあいまって、好調な販売となった。

ラボラボブランドは、コンビニエンスストアからドラッグストアへ主力販路を移行し、引き続き展開を強化。商品のリニューアルもあり順調に推移した。ジェノマーブランドは、独立カウンターを3か所増設したが、自社のブランドでは高価格帯に属するため、売上高の伸長には至らなかった。

dr.brandtは、新店を2店舗出店するなど認知度向上に注力し、着実に売上高の伸長を図っている。化粧品事業の売上高は250億9500万円となった。

健康食品事業は、新商品の展開は無かったものの、定期配送サービスが定着しつつあり、通信販売を中心に売上高が伸長した。売上高は5億100万円となった。

機器類その他事業は、化粧品を補完する商品などが化粧品とのセット販売が功を奏し、売上が伸長。売上高は3億300万円だった。

来期は、顧客層に応じた会報誌の企画や、リニューアルしたショッピングサイトのコンテンツの充実などで売上高302億円(16.6%増)、営業利益60億円(11.0%増)、経常利益60億円(11.3%増)、当期利益34億円(11.6%増)を見込んでいる。

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