西友／「千葉中央店」オープン、PB・食の幸・FINE SELECTこだわり食品強化
2025年06月05日 15:01 ／ 店舗レポート
西友は6月5日、「西友 千葉中央店」（千葉市中央区）をオープンした。
＜西友千葉中央店＞
2016年に閉店した千葉パルコ跡地に建設された高層マンションの1階に登場。かつて西友も千葉パルコの地下1階に出店していた。
売り場面積は1134.55m2。食品、日用品、ペット用品など生活必需品がワンストップでそろう。
商品は、ランチ向け商品、簡便・時短商品を強化している。
また、同社は高品質でおいしい商品をお買い得な価格で提供する「質販店化」を目指している。新店舗では、プライベートブランド（以下：PB）「みなさまのお墨付き」、目利きバイヤーが選んだ食品「食の幸」、国内外からセレクトした「SEIYU FINE SELECT」商品も充実させている。
売り上げ目標、取扱品目数は公開していない（西友の1000m2程度の店舗では約1万SKUが標準的）。
JR「千葉」駅、京成電鉄千葉線「千葉中央」駅・「京成千葉」駅、千葉都市モノレール1号線「葭川（よしかわ）公園」駅から徒歩圏内と利便性の高いエリアに位置している。
商圏内は、オフィスビルが多く、単身者や少人数世帯が多く居住している。2020年の国勢調査によると、500m圏内の人口は4114人・2452世帯。ターゲットは、近隣住民、店舗上層階のマンション住民、周辺のオフィスワーカーを見込む。
1km圏内の競合は、業務スーパー千葉中央店、グルメシティ千葉中央店、リブレ京成千葉中央店、ザ・ガーデン自由が丘千葉店など。
売り場では、扉付きのケースを各コーナーで採用した。新規店舗から導入しており、従来型のケースに比べ、電気代を約30％節約できるという（同社広報）。
＜扉付きのケース＞
ランチ需要を想定し、レジの近くに総菜売り場を配置した。
「食の幸」ブランドの素材を活用した総菜・弁当も取り扱う。
＜「食の幸」ブランド活用したからあげ＞
「食の幸 熟成うまリッチポーク」を素材とした「熟成うまリッチポークのロースカツ」、「食の幸 トルコ産サーモントラウト」を使用した「厚切り！鮭弁当」、独自の味付け・製造方法にこだわった「食の幸 旨だれ仕込みの鶏もも唐揚」などを販売する。
＜Healthy Box＞
管理栄養士監修で健康に配慮した「Healthy Box」弁当シリーズ（3種）は、オメガ3脂肪酸を含む「食の幸 玄米鶏」を使用した「玄米鶏のおろし竜田弁当」（税別499円）などを用意している。野菜が主役のカップサラダシリーズ「ごち DELI」も品ぞろえしている。
ハンバーグ＆コロッケ、アジフライなどおかずがぎっしり載った「ポケット弁当」（299円、3種）はおにぎり、飲み物、カップ麺、サラダと組み合わせても500円以内・ワンコインで収まるよう開発した。節約はしたいが、がっつり食べたい人向けの商品となっている。
＜ポケット弁当＞
即食・簡便商品は、PB「みなさまのお墨付き」のレトルトカレーシリーズ（全26アイテム）、On the ごはんシリーズ（全17アイテム）を一カ所に集めた。
＜PBレトルトカレー展開＞
「ワールド」「ローカル」「ヘルシー」「サステナビリティ」のテーマに基づいて、バイヤーが国内外から調達した「SEIYU FINE SELECT」からは、ソムリエ資格を持つバイヤーが厳選したワインを強化した。
高品質でリーズナブルな価格を実現した直輸入ワインなどがそろう。
中心価格帯は900～1400円。ソムリエバイヤーおすすめワインは、味わいをチャートで表している。
＜エチケットの美しさにもこだわり＞
味だけでなく、ワインのエチケット（ラベル）は、色合いが美しく、個性的なデザインのものを選定。華やかで楽しい売り場づくりを目指している。
こだわり商品では、スイーツも充実させた。
一つ星レストランで経験を積んだパティシエが監修したオリジナルスイーツ「ジュテ・アン・ソール」を導入。本格的なスイーツをリーズナブルな価格で購入したい需要に対応した。
＜ジュテ・アン・ソールシリーズ＞
シリーズ初の和テイスト「白いもちもちたい焼きカスタード」、「白玉ぜんざい～ホイップクリーム入り～」など全14品目がそろう。
さらに、生鮮では、契約農産物コーナーを設置。地元千葉県産を中心に、近隣産地から仕入れた野菜・果物を展開している。
＜農産物コーナー＞
畜産は、味わい深く柔らかな肉質が特徴の「食の幸 豪州産味わい葡萄牛」といったこだわり商品から、豚肉・鶏肉・ひき肉といった日常使いの定番商品、簡便・時短ニーズに対応した味付け商品を品ぞろえした。
水産でも、「食の幸」ブランドを導入。「かつおたたき（刺し身用）」、「サーモントラウト刺し身用（養殖・解凍）」、「国産うなぎ長焼き」などを取り扱う。
そのほか、信州ハムの「グリーンマーク」シリーズ、韓国のインスタント麺、ご当地カップ麺、直輸入の冷凍デザートなどの高付加価値商品を販売している。
また、6月30日から西友ネットスーパーの受注も開始予定だ。
なお、同店のオープンで、千葉県内14店舗、西友全体で244店舗体制となる。
■西友 千葉中央店
住所：千葉県千葉市中央区中央2-2-16
売り場面積：1134.55m2
駐輪場：174台
営業時間：24時間営業
取材・執筆 鹿野島智子
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。
