いなげや/練馬・西東京ドミナント強化「保谷駅前店」オープン、年商目標17.8億円

2025年06月11日 17:20 / 店舗レポート

いなげやは6月11日、東京都西東京市に「いなげや保谷駅前店」をオープンした。

<店舗外観>
いなげや

西武池袋線「保谷駅」北口ロータリー沿いに出店。重点出店地域である練馬・西東京エリアのドミナントをより強固にするため、駅前立地の店舗を開いた。西東京市内では4店舗目、練馬区と合わせた店舗数は12店舗目となる。線路の北側が主な商圏となり、世帯数は500m圏5490世帯、1km圏2万548世帯。ファミリー層から単身まで幅広く狙う。日商489万円、年商17億8000万円を目指す。

新築物件となり、1階が売場、2階がクリニックステーションとなる。店舗の前にはデジタルサイネージを設置。夜間、駅前が少し暗いこともあり、地域住民から明かりを増やしてほしいという要望があったという。ここでは、いなげやの販促に加え、公式YouTube動画の放映や、7月に施設2階へ入居を予定しているクリニックの情報等も合わせて発信していく予定だ。

<本杉社長>
いなげや

新店について、本杉吉員社長は「商圏内のシェアを獲りつつ、競合対策も含めて駅前に立地した。練馬・西東京エリアには住宅地の店があるが、駅前に大きな店が出るとやはりダメージを受ける部分はある。駅前・郊外含めて地域一帯で全て獲りにいこうと判断した」と説明する。

ドミナントを強固にするにあたり、駅前・住宅街の店舗をバランスよく増やしていく。今期の出店は、4月の「川崎中野島店」(神奈川県川崎市、既存店のスクラップ&ビルド)、「ブルーミングブルーミー あきるのプレイス店」(東京都あきる野市、居抜き物件)に続く3店舗目だが、保谷駅前店は現時点で今期最後の新店となる予定。空き物件次第では出店を検討するという。

<井垣店長>
いなげや

新店の井垣泰幸店長は「駅前出店ということもあり、時間帯の鮮度、品質、サービスにこだわり、お客様の『欲しい』をタイムリーに提供するお店をコンセプトとして展開していく。地域のお客様に愛されるお店作りをしていきたい」と意気込む。

保谷駅の北口側には、北1.2kmの「したみち通り」沿いに、「練馬西大泉店」がある。週末型の店舗で、いなげやでもトップクラスの客単価を誇り、生鮮・大容量パックの精肉商品が強い。一方、総菜はやや苦戦しているという。

対して、保谷駅前店ではタイパを重視する客層に向けた商品を取りそろえる。

「駅前は単身の方も多いエリア。立地に合わせて、即食品・総菜などの商品をメインに展開している。17時~20時がこのお店で最も売上のボリュームがある時間帯だと想定しており、曜日別では、月・水・金曜日の客数・売上高が高いと見込んでいる。週末のお客様も取り込んでいくため、オリジナルのチラシを投入して集客したい」と語った。

<「偉大なおむすび」コーナー周辺>
いなげや

総菜売場では、人気の「偉大なおむすび」コーナーを、いなげや最大級の品ぞろえでラインアップ。ワンハンドで食べられる「オシ弁」も導入した。弁当類も豊富に取りそろえ、寿司コーナーでは、「店内炙り」のにぎり寿司を提供する。

そのほか、厚焼き玉子を中心に「鉄板メニュー」をコーナー化。さまざまな総菜を好みに合わせて選べるよう、少量パックも取りそろえる。インストアベーカリーでは、専用窯で焼く「石窯ピッツァ」をはじめ、毎日店内手作りのパンやサンドウィッチ、生ドーナツなどを取り扱う。

<青果コーナー>
いなげや

青果は「店の顔」として、鮮度にこだわった野菜や旬のフルーツを日替わりのお値打ち価格で提供。糖度・熟度・産地(生産者)・品種の切り口でこだわったフルーツを「こだわりま撰果(せんか)」の名称で販売する。

<鮮魚鮨>
いなげや

鮮魚コーナーでは、こだわりの「まぐろ」を毎日豊富に品ぞろえし、鮮度や季節に合わせて厳選した刺身が並ぶ。「鮮魚鮨」を導入し、旬の魚などの「生ネタ」を盛り込んだ魚屋ならではの寿司や海鮮丼、太巻き等を取りそろえる。

西京漬けやみりん干しなど、味付けされトレイのままレンジ調理が可能な商品を集めた「タイパでい~な」コーナーも導入した。

<精肉売場>
いなげや

精肉売場でも、タイパを意識したレンジ調理商品や即食商品(ミートデリカ)もコーナー化し、駅前立地に合わせた商品が並ぶ。大容量商品や環境に優しいノントレー品も扱う。

高付加価値商品も充実させる。飼料や健康にこだわった黒毛和種の「鹿児島県産さつまビーフ」をはじめ、希少な「北海道産赤豚」を常時販売。ワンランク上の肉をお手頃価格で提供する。健康志向の顧客への対応として、発色剤不使用(無塩せき)の加工肉も取り扱いを拡大した。

<冷食売場>
いなげや

冷凍食品は、米飯やプレート類を最大規模で用意し、外食系商品も充実させる。アイスは、個食やレトロ・ご当地商品を強化。チルドでは、出汁にこだわったレンジ対応のおかゆや、発芽玄米粉使用・ノンフライの焼ドーナツをラインアップする。

このほかPBでは、いなげやオリジナルの「食卓応援」シリーズのほか、イオンの「トップバリュ」シリーズに加えて、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの「eatime」も取り扱う。

また、購入した商品を、当日中に3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)で自宅へ配送する「まごころお届けサービス」も6月18日以降、導入する。

<オープン当日の売場>
いなげや

■いなげや保谷駅前店
開店日:2025年6月11日
営業時間:9時30分~22時45分
所在地:東京都西東京市下保谷4-14-20
TEL:042-423-5534
売場面積:1451.28m2(439.01坪)
従業員数:61.5名(社員11.8名、パートナー社員49.7名※166時間/月換算)
年商目標:17億8000万円
駐車場:36台
駐輪場:114台(バイク4台含む)

取材・執筆 古川勝平

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