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わらべや日洋/2月期は労基署の是正勧告で過年度給与8億を特損計上

2011年04月18日 / 決算

わらべや日洋が4月15日に発表した2011年2月期決算によると、売上高1532億3200万円(前年同期比4.7%増)、営業利益34億4500万円(7.0%減)、経常利益36億6200万円(2.3%減)、当期利益17億2200万円(19.1%減)となった。
食品関連事業では、前期11月から販売を開始したチルド弁当の伸長や、前期12月の北陸地区への進出、中国地方での和菓子販売により、売上高は1178億3400万円(5.5%増)と増加した。しかし、北陸工場の償却費負担の影響、労働基準監督署の是正勧告にともなう費用計上により、営業利益は28億7300万円(10.2%減)となった。
食材関連事業の売上高は193億6600万円(1.1%減)、営業利益は2億9700万円(11.1%減)となった。その他の事業の売上高は52億4800万円(9.1%増)、営業損失は5500万円(前期は700万円の営業損失)だった。
国内ではチルド弁当の開発と生産に注力し、2010年9月には連結子会社であるデリモアを吸収合併のうえチルド商品専用拠点とし、経営効率化を図った。食材関連事業では国内での農産事業に参入した。海外では、英国寿司事業への出資、中国での合弁会社設立の決定を行った。
2010年10月に労働基準監督署から、時間外、休日および深夜の割増賃金の労働時間計算単位に関する是正勧告を受け、速やかにその対応措置を講じた。労働時間の計算は、従来、1日ごとにその都度一定範囲で端数処理を行っていたが、是正勧告を受け、今後はグループすべての会社で、1分単位で計算を行う。
このため、給与等として6億5500万円を営業費用に、過年度給与等として8億4700万円を特別損失に計上した。
来期は売上高1560億円(1.8%増)、営業利益40億円(16.1%増)、経常利益40億円(9.2%増)、当期利益17億7000万円(2.8%増)の見通し。

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