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主要百貨店94社/7割が売り上げ減少

2012年10月25日 / 経営

帝国データバンクは10月25日、主要百貨店94社の経営実態調査(2011年度)を発表した。

企業概要データベースCOSMOS2(収録数143万社)から、全国主要百貨店94社を対象とした2010年度(2010年4月期~2011年3月期)、2011年度(2011年4月期~2012年3月期)の過去2期の売上高、損益(単体ベース)について調査、分析したもの。

調査対象となった主要百貨店94社の2011年度の売上高合計は、6兆6720億円で増収が24社(構成比25.5%)、減収が70社(同74.5%)となった。売上高別では1000億円以上の企業で増収の割合が38.5%と高かった。

売上高で2ケタの伸び率を見せたのは、2011年5月に大阪店をオープンしたジェイアール西日本伊勢丹(49.1%増)、東日本大震災の影響で稼働が著しく低下したものの、復興取り組みのなか、高額商品販売などが向上した仙台三越(16.5%増)など3社となった。

売上高上位10社のうち、2011年度の年売上高が前年度比で増加したのは、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店、丸井の3社だった。

損益が判明している91社中、2011年度で黒字となったのは60社(構成比65.9%)、赤字となったのは31社(同34.1%)で、年売上高100億円未満の小規模企業の苦戦が顕著となったという。

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