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伊藤忠、フジ・メディア/アジアで共同事業

2013年03月25日 / 海外経営

伊藤忠商事、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)は3月22日、アジア向けに共同で、事業を展開すると発表した。

<共同事業の概要>

2012年11月に共同で設立した「エフ・アイ・メディア企画(FIM)」を通じ、アジア各国におけるテレビ番組を核とした新規事業構想である「アジア・メディア・ネットワーク構想」の事業化調査を共同で行なう。

アジア・メディア・ネットワーク構想とは、アジアの複数のテレビ局と業務提携を結び、各局で放送するテレビ番組を核としたネットワークを構築するとともに、番組に関連したビジネスを行っていく構想。

共同事業展開の第1ステップとして、音楽権利ビジネスとテレビ通販事業の2分野で番組制作を行い、4か国(台湾、韓国、タイ、インドネシア)の5つのメディアグループやテレビ局と業務提携を結び、4月から日本のフジテレビを含めた各国での放送をスタートする予定だ。

音楽権利ビジネスについては、日本、台湾、韓国、インドネシアでの展開で、アジアのアーチストたちのオリジナル楽曲をプロデュースする番組を制作し、各国の地上波局や音楽専門チャンネルで放送する。番組から生まれた楽曲の音楽出版権によるビジネス展開を予定する。

テレビ通販事業は、日本、台湾、タイでの展開で、各国の文化・言語に対応したオリジナルのショッピング番組を制作し、日本ではフジテレビ、アジア各国ではショッピング専門チャンネルで放送する。

事業では、独自のウェブサイトを構築し、SNSを活用したコミュニティの形成やネット経由での商品販売なども行う計画だ。

番組制作はすべて高いコンテンツ制作力を持つ日本側で担当し(フジテレビ湾岸スタジオにて収録)、あらかじめ出演者や音楽の著作権処理を行った上で、各国の放送に備える。

FMHと伊藤忠商事は、FIMを新たなプラットフォームとして、アジアにおけるコンテンツ流通や通信販売事業の可能性を検証し、将来的な事業拡大を目指す。

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