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チュチュアンナは2月5・6日、渋谷シダックスビレッジで「2014春夏展示会」を開催した。
同社は女性用靴下とインナーウェアの専門店「tutu anna(チュチュアンナ)」を展開する。
アパレル業界では、春・夏物の展示会は秋には開催するのが普通だが、あえて、商品投入の目前となる2月に開催し、より市場動向にあわせた商品を投入する。
商品展示会で取引先などから得た声は、商品に反映させる方針で、主力商材の靴下では、国内製造では10日、中国製造の商品でも2週間程度で、商品化できるという。
現在、30坪~60坪程度までの店舗規模で、ショッピングセンターを中心に、路面店、地下街などに出店。12月末現在で、国内214店、中国で73店を展開する。多様な店舗形態があるなかで、標準店を模索している最中で、今後、45坪程度の店舗で、女性用靴下とインナーウェアを展開する標準店を確立する予定だ。
売上構成比は靴下65%、インナー35%(うちルームウェア7~8%)。シーズンごとに約2500SKUを展開する。靴下は冬場に強い商材で、インナーは夏場に強い商材となっており、1年を通じて補完関係が成り立つ関係にあるという。
ブランドのコアターゲットは18~24歳の若年層の女性。昨年は創業40周年を迎えて、新しいタグライン「カワイイを、未来に。」を掲げた。
昨年の秋冬からテレビCMを投入し、チュチュアンナのブランド認知度の向上を目指す。2014年は、国内で15店程度の出店を計画。駅ビル、地下街、ショッピングセンター、路面店など多様な出店に対応する方針だ。
靴下は靴やボトムスの流行と連動して動く商品のため、それらの商品動向を踏まえた提案を実施。昨年からスニーカーが活況となっていることから、スニーカーを履くことを前提とした提案を強化した。スカートの丈の長さと靴下の相性もあるため、多様な丈に対応できる品ぞろえとした。
キャリア女性をターゲットとした無地パンストでは、機能性を重視し、「伝線しにくい」「強く破れにくい」「なめらか美肌」「着圧」「うるおい着圧」「極みつや肌」「まるで素肌のような」と7つの軸で商品を提案する。
現在、売上構成比で約30%あるインナーウェアを強化カテゴリーとしており、商品開発を強化し売上構成比を向上させる計画だ。
インナーウェアでは、フェミニン系の「エレガント」、セクシー系の「ブラック」、若年層向けの「チュチュアンナ」、10代向けの「レッド」の4つのラインを展開する。
インナーでは、ソリューション型の提案を強化。女性がこうありたいと願う、願望を軸に商品を提案する。
「ふっくら谷間」「ふんわり丸胸」「大人の谷間」「丸胸デコルテ」「自然なつけ心地」「脇寄せスッキリ」「魅惑の谷間」「グラマラスなデコルテ」「すっきり魅せる」といった軸で商品を陳列する。
具体的な商品機能を提示することで、ブランドターゲットとするキャリア女性が買いやすい売場を目指した。
今回、10代向けのレッドラインでは初の取り組みとして、10代からのファーストブラ提案を開始した。初めてのブラジャーから、ブランドイメージを浸透させることで、固定客づくりを進めていく予定だ。
現在、中高年向け、シニア向けといった体系の変化に対応した商品は投入していないが、今後の課題として、コアターゲットよりも上の年代の女性に向けた商品も開発したいという。
また、夏のクールビズに向け、キャリア女性を対象とした機能性素材を打ち出したインナーも訴求している。
ルームウェアでは、部屋でくつろぐことを前提としながらも、ちょっとした買い物にも出かけれる要素を重視した。
今後も、新しいタグライン「カワイイを、未来に。」を軸に、女性の中に普遍的にある可愛くありたい気持ちに寄り添い、共に歩むブランドを目指す。