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イオンタウン釜石/釜石の復興を願い、3月14日オープン

2014年02月20日 / 店舗経営

イオンタウンは3月14日、東日本大震災被災地にイオングループ初出店となるショッピングセンター「イオンタウン釜石」をオープンする。

<イオンタウン釜石のイメージ>

規模は敷地面積2.9万㎡、3階建てで延床面積4.6万㎡、核店舗はイオンスーパーセンター釜石店、専門店56店舗、駐車台数1240台を備えている。

専門店のうち岩手県内企業が18店舗(内、釜石市内企業2店舗)で、基本商圏を約1時間として、ちょっとした手土産を取り扱う食物販専門店、ギフト商品を取り扱う地元の老舗専門店「セラリア」他、通常より飲食店比率を高め、長時間楽しめるよう努めた。

イオンスーパーセンター釜石店は、生鮮食品、加工食品、日用消耗品、化粧品、医薬品、家事用品、家電製品、ペット用品、園芸関連、工具、日常着からおしゃれ着まで揃えた衣料品、季節に応じた寝具やインテリア商品、玩具やレジャー用品など、衣食住フルラインで幅広く揃え、ワンストップショッピングの利便性と楽しさを提供する。

全従業員約620名の内、約430名を近隣市町村から採用した。

津波被害を教訓として、屋上(海抜22m)を約1600名が一時避難可能な災害時一時避難者収容場所を設けるとともに、高さ10mの津波を想定して、1階に海抜5.8m、面積9300mのピロティを設置し、2階フロアの高さは約10.3mにした。

さらに、災害時の早期復興の拠点として、安全と安心を提供できるよう、大型避難用テント「バルーンシェルター」1基を配備、外部からの電力供給遮断に備えて、屋上に約30kwの太陽光発電と蓄電池(容量7.8kw)を3台設置し、万一の際には、室内の一時避難者収容場所となる2階中央付近フードコートエリアの照明と、コンセントに電力を供給する。

断水・停電時であっても、受水槽内の水を飲料用と調理に利用できるよう、受水槽に散水栓(蛇口)を設置し、1階に防災トイレを設けている。

開設の経緯は、釜石市内にグループ会社のサンデーがホームセンターを有し、東日本大震災が発生の際、共に復旧作業に従事。復旧作業中、釜石市へ、まちの復興スピードを牽引する核として、イオンの出店を希望する声が高まり、2011年10月、釜石市より出店打診があった。

旧商店街に近い新日鉄住金の快諾を得て、釜石製鉄所構内の一部を出店用地とし、2012年2月にイオンタウンでの出店が決定、2013年6月に着工していた。

■施設概要
SC名称:イオンタウン釜石
所在地:岩手県釜石市港町2-1-1
SC運営管理:イオンタウン
http://sc.aeontown.co.jp/kamaishi/
店舗数:56店舗(核店舗・ATM含む)
地元企業:岩手県内本社企業18(内、市内本社企業2)
初出店:県内初出店6、市内初出店34
敷地面積:約29,000㎡
建物延床面積:約46,100㎡
総賃貸借面積:約27,545㎡(内、核店舗直営売場面積約7,636㎡)
駐車台数:約1240台
駐輪台数:約500台
構造:鉄骨造地上3階建て
開店日時:2014年3月14日(金)午前9時オープン
営業時間:9時~21時
従業員数
SC全体:約620人(内、地元採用約430人)
イオンスーパーセンター:約200人(内、地元採用185人)
商圏
世帯数:約69,780世帯
人口:約164,450人(車40分圏内)

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