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キリン/2015年12月期、最終損益560億円の赤字

2015年12月21日 / 経営

キリンホールディングスは12月21日、ブラジルキリンの減損損失の発生などから、2015年12月期連結業績予想を修正し、最終損益560億円の赤字を計上する見込みだと、発表した。

ブラジルキリンは、特定の卸への売掛債権について今年度中に保守的に引き当て損を計上することなどによる費用増が見込まれるため、通期営業利益予想を引き下げる。

前回発表時から76億円減少し、174億円の赤字を見込んでいる(為替レートは1レアル36.38円換算に変更)。

ブラジル経済の悪化、現地通貨安、大幅な販売量の減少などを反映し、ブラジルにおける国際会計基準に基づく、資産価値の再評価を行った。現在、監査手続き中だが、ブラジルキリン取得に伴い生じたのれんなどについて、減損損失発生が見込まれる。

減損損失見込み額は、約1412億円。

連結業績への影響は、日本会計基準に基づき、2015年12月期までの予定のれんなど償却累計額272億円を差し引いた約1140億円が、特別損失として計上される見込み。

以上のブラジルキリンの営業赤字などを反映し、2015年12月期連結業績予想を修正した。

売上高2兆2000億円、経常利益1190億円は据え置いたが、営業利益は前回予想比80億円減の1120億円、当期純利益は580億円の予想から、1140億円減の純損失560億円の赤字を予想している。

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