流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





ファーストフード/市場規模は2兆8873億円に

2010年08月21日 / トピックス

富士経済が8月20日に発表した、ファーストフード、テイクアウト、ホームデリバリー・ケータリングなど6分野65の外食市場調査によると、2010年のファストフードの市場規模は前年同期比2.8%増の2兆8873億円に達する見込みだ。

テイクアウトは0.1%増の5兆8832億円、ホームデリバリー・ケータリングは0.4%減の1兆1780億円、飲料店は1.3%減の6兆1169億円となる見通し。

ファストフード市場は、不況にともなう外食離れが顕著になった2009年、2010年(見込)も市場の拡大が続いている。ファストフードで2年連続拡大する市場は、フライドチキン店、サンドイッチ店、アイスクリーム店、ギョーザ店、ラーメン店、立ち食い・セルフ式そばうどん店、クイックパスタ店、回転ずし、たこ焼き・お好み焼き類店、牛丼店、とんかつ・かつ丼店となっている。

フライドチキン店は「ケンタッキーフライドチキン」の、サンドイッチ店は「サブウェイ」の寡占市場であり、両チェーンが実績を拡大させていることが市場拡大につながっている。

また、ラーメン店、立ち食い・セルフ式そばうどん店、クイックパスタ店と麺類が好調。2010年に市場が縮小するとみられるのは、ハンバーガーショップ、ステーキ店、天丼店、海鮮丼店、ビビンバ店、定食チェーン。

このうち最大市場のハンバーガーショップは、トップの「マクドナルド」が将来の成長のための戦略的閉店によって微増となり、「ウェンディーズ」撤退の影響もあり前年を下回る見込みだ。

ギョーザ店、ラーメン店は、「餃子の王将」や「熱烈中華食堂日高屋」のように中華料理需要を満たす場所としても利用され、市場が拡大している。

テイクアウト市場は、共働き世帯の増加や簡便志向を受けて比較的好調に推移してきたが、2008年以降横ばい。テイクアウト弁当、量販店デリカ、CVSデリカは、伸びが鈍化しているが拡大を続けている。

チェーン系スイーツ店は拡大しているが、ベーカリーショップ、百貨店スイーツ店は前年割れが見込まれる。低価格商品に対する需要は底堅く、嗜好品や高価格商品の購入が見送られていると同社は指摘。特に、百貨店デリカ、百貨店スイーツ店の売上減少が顕著となっている。

関連記事

関連カテゴリー

最新ニュース

一覧