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松屋/2月期の売上高7.6%減、当期損失17億2900万円

2009年04月14日 / 決算

松屋が4月13日に発表した2009年2月期決算によると、売上高は901億9100万円(前年同期比7.6%減)、営業利益3億3600万円(83.9%減)、経常利益3億4400万円(82.3%減)、当期損失17億2900万円(前期は4億4200万円の当期利益)の大幅減益となった。

事業別の概況は、主力の百貨店業で、銀座本店で2001年の全館改装以来、食品部門のリニューアルを継続して実施。昨春には弁当・惣菜売場の改装を完成させ、着実なMDの変更を図った。また、新松屋カード会員の拡大と定着を進め、ロイヤルカスタマー獲得に向けた取組を行った。

さらに創業140周年記念事業の一環として、例年ホテルで開催していた「春の松美会」を、「春の感謝祭」とともに銀座本店で初開催した。浅草支店では、浅草寺本堂落慶50周年に合わせ来街客の取り込みを強化。地元ニーズの高い惣菜売場の環境整備を継続的に行い、買廻り性の向上を図った。

外販部門は、「新規優良法人顧客の獲得」と「既存低稼働・非稼働口座の活性化」に努め、建装部門の見直しや重点口座の再編など営業効率の向上を図った。百貨店業の売上高は、757億8600万円(うち外部顧客に対する売上高757億600万円)と7.2%減となり、営業利益は9200万円、94.1%減となった。

飲食業では、主力の婚礼宴会事業を行うアターブル松屋が事業所リニューアルやマーケティング戦略の強化などで前期を上回る売上高を確保。一方、イタリアンレストラン事業はディナーを中心とした需要が大幅に減少し、事業会社の一つアターブルカンティネッタは、唯一の店舗「カンティネッタ エノテーカ ピンキオーリお台場」を昨年6月に閉鎖し、同社を9月に解散。飲食業の売上高は85億6600万円(うち外部顧客に対する売上高83億800万円)と8.4%減、営業損失は1500万円。

このほかビル総合サービス・広告業の売上高は76億1500万円(うち外部顧客に対する売上高3,751 百万円)と13.8%減、営業利益は3900万円と68.8%減。東京生活研究所などその他事業売上高は18億5000万円(うち外部顧客に対する売上高4億6900万円) と3.9%減、営業利益は3500万円と54.7%減となった。

輸入商品卸売業では、スキャンデックスがブランド価値向上やシェア拡大を目的として、昨年4月に会社分割によりストッケ部門を分社化。新たにストッケジャパンを設立した。スキャンデックスは主力ブランドであるイッタラのショップ展開を拡大し、11月には日本初の路面店となる「イッタラGINZA」をオープン。

当初計画を大幅に上回る売上高を達成した。2社合計の売上高は20億4200万円(うち外部顧客に対する売上高19億5500万円)と10.6%減となったが、営業利益は過去最高の1億9200万円(16.4%増)だった。

次期はロイヤルカスタマーサービスの拡大などで売上高851億円(5.6%減)、営業利益4億円(19.0%増)、経常利益3億5000万円(1.6%増)、当期利益1億円を見通んでいる。

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