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米久/中国事業から撤退で特別損失を計上、当期利益39.4%減

2008年10月16日 / 決算

米久が10月16日に発表した2009年2月期中間決算によると、売上高は848億3100万円(前期比7.1%増)、経常利益は27億1300万円(63.2%増)、当期利益は5億500万円(39.4%減)と減益となった。

中国産の食品に関係した事件が相次ぎ、経営資源の最適な配分を勘案した結果、中国における子会社の南通富士美食品有限公司と如皋米久食品有限公司、その他の関連事業を整理し、中国事業からの撤退方針を固め、事業整理に伴う特別損失を計上した。

一方、4月に発表した第4次中期経営計画に基づき、加工品、ロースハム・ベーコン・ソーセージといった製品の販売数量拡大を着実に推進した。
食肉の販売についても、国産の豚肉・鶏肉の相場高と輸入ブランド・ミートの拡大によって、売上高・数量とも大幅に増加した。

子会社で居酒屋チェーン経営のチムニーの業績も順調に推移した。

加工品・食肉事業では、販売数量拡大により工場の稼働率を高め、売上高の増加とともに、単位当り製造コストの低減を図った。

ハムなど業務用の「徳用ロースハム」「徳用ベーコン」が品質・味・価格に高い評価を受け、売上高を引き続き大きく伸ばすとともに、焼豚においても業務用の「直火焼豚切り落とし」が高い伸びとなった。

また、ローストビーフは豪州産原料を使用した業務用製品の値上げにより全体の数量が減少したものの、「王様のローストビーフ」や昨年8月に発売した「サラダ用ローストビーフ」の増加により売上高は前年同期を上回った。

食肉全体の売上高・数量は大きく増加し、加工品・食肉事業の売上高は641億300万円(14.1%増)、営業利益は10億4400万円(808.3%増)。

通期の見通しでは、売上高1755億円、経常利益は58億700万円、当期利益17億円。

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