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関門海/11月期決算、売上高24.6%増の113億円

2009年01月16日 / 決算

関門海が1月15日に発表した2008年11月期決算によると、売上高は113億1300万円(前年同期比24.6%増)、営業利益4億3800万円(11.8%増)、経常利益3億7400万円(17.5%増)、当期損失1億5500万円(前期は6500万円の当期損失)と増収増益を確保した。

事業別の概況は、研究開発型外食事業で「玄品ふぐ」の繁忙期における客単価の向上、コマーシャルによる認知度の向上などの施策を実施。並行し直営店舗のフランチャイズ化の推進を図った。9月には札幌市、10月には名古屋市に新店舗を開店。出店エリアの拡大を図った。これで期末直営店舗は69店舗(関東地区44店舗、関西地区21店舗、その他4店舗)となったが、売上高は直営店舗のフランチャイズ化推進などで47億3500万円(11.7%減)と減少した。

玄品ふぐのフランチャイズ店舗では、新たに19件のフランチャイズ加盟店と加盟契約を締結。関東地区で3店舗を開店し、店長独立フランチャイズ制度の推進、また8月にメガフランチャイジーへ10店舗を譲渡したことなどで21店舗(関東地区10店舗、関西地区11店舗)の直営店をフランチャイズ化した。期末フランチャイズ店舗数は48店舗(関東地区24店舗、関西地区24店舗)となり、フランチャイズ事業の関連グループの売上高は、とらふぐ等の食材販売、ロイヤリティなどで12億6600万円(51.8%増)、フランチャイズ店舗の店舗末端売上高は22億4000万円(32.3%増)と大幅な増収を確保した。

その他の業態では、「玄品以蟹茂」の既存店実績が順調に推移し、東京都港区に1店舗を出店。メニュー開発、人材開発、運営手法の改善に取り組んでいるが、一部で撤退店舗も発生し成功店舗と失敗店舗の差が明確になっているという。7月には大阪市西区にイートマーケット「ちゃぶマイル」をオープンしている。一方、7月に神奈川県で回転寿司「すし兵衛」11店舗を展開するだいもんをM&Aで子会社化し、調達先・メニューの見直し、広告宣伝などを実行中。

その他の業態の店舗数は26店舗、売上高は13億9100万円(158.9%増)を記録し、同事業の全店舗数は143店舗、売上高は73億9300万円(9.8%増)、営業利益はメガフランチャイジーへの店舗譲渡収益の計上などで10億2900万円(70.4%増)の大幅増益となった。

総菜宅配事業では、人材採用、商品開発などで投資を積極化し、新規顧客獲得と顧客満足度向上に関するノウハウ確立の活動を推進した。しかし新規顧客の獲得効率の低下、積極的な営業活動が逆に顧客の満足度を低下させた部分もあり、大幅に顧客が減少。一方で7月に関西地区で総菜宅配「ラビットクック」を展開するアクト・デリカを子会社化した。

ラビットクックは赤字事業だったため、同期は損失となったが、12月に子会社のカネジとアクト・デリカを合併させ、新会社トドクックとして次期以降抜本的なコストダウンを実施する。総菜宅配事業の売上高は37億4200万円(90.4%増)、営業損失は1億7100万円となった。

食材販売などのその他の事業では、6月に子会社化した富士水産の水産加工品の製造・販売事業、9月に子会社化したしまヤ酒店の業務用酒販事業を含むが、前年度に民事再生中のかね治へ総菜宅配用の食材供給を行っていたことで売上高は1億7800万円(53.0%減)と減少した。営業利益は、とらふぐの価格急騰、富士水産の水産加工品の製造・販売事業で損失が発生したことなどで2500万円(70.1%減)の大幅減となった。

来期は売上高125億円(10.5%増)、営業利益4億5000万円(2.6%増)、経常利益3億7500万円(0.2%増)、当期利益1億2000万円(23.0%減)と当期利益が減益と見込んでいる。

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