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味の素/iPS細胞を安定して増やせる培地開発

2014年02月13日 / 商品

味の素は2月13日、京都大iPS細胞研究所(CiRA)と共同で、動物・ヒト由来の成分を含まず、より安全性の高いiPS・ES細胞用の培地の開発に成功したと発表した。同培地は、iPS細胞を用いた再生医療に用いることを想定し、開発した。

味の素はこの培地を理化学研究所認定ベンチャーのヘリオスなどに提供する。同社は、世界初のiPS細胞を用いた網膜再生医療による治療を目指している。

培地とは、細胞を生育させ、増やすための栄養液。新たに開発した「StemFit」AK03培地は、バイオ技術で作成した「リコンビナントタンパク質」を利用することで、動物やヒトに由来する成分をまったく含まず、精製された成分のみで構成されている。

培養に必須の因子を最適な比率で配合することにより、iPS細胞やES細胞を長期にわたって安定的に増殖することが可能という。

従来は、ウシの血清を含む培地を用い、マウスの細胞と混ぜた状態で培養する方法がとられていた。

味の素は、2016年にこの培地を発売する予定。2025年には、同培地を含む再生医療用培地の世界売上400億円の達成を目指す。

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