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ヤフー/ヤフオク内の入札・出品管理機能、外部アプリ上で利用可能に

2009年07月10日 / IT・システム

Yahoo!JAPANを運営するヤフーは7月10日、外部のアプリケーションに対してリソースへのアクセス権限を付与するための認可プロトコル「OAuth」(オース)を公開し、OAuth対応API(アプリケーション・プログラム・インターフェース)第1弾として、「Yahoo!オークション」内の入札・出品などを管理する「マイ・オークション」を外部アプリケーション上で利用可能にする「マイ・オークションAPI」の提供を開始したと発表した。

「OAuth」は、インターネット上のサービス連携を簡潔で安全に実現するためのオープンな認可プロトコル。仕様が公開されていることから、技術ドキュメントやライブラリが充実。開発が容易で、すでに多くのサービスプロバイダが「OAuth」とそれに対応したAPIを提供しており、ウェブサービス間の連携のための標準プロトコルとして広まりつつある。

「OAuth」を利用することにより、サービス提供者(Yahoo!JAPAN)のIDとパスワードを外部アプリケーション側に渡すことなく、リソースへの適切なアクセス権限を与えることができる。

今回公開した「マイ・オークションAPI」には、閲覧者が気になる開催中のオークションの状況をチェックできる「ウォッチリスト」機能、出品や入札をしたオークションの競売状態を確認する機能などがある。

ユーザー固有の情報を扱うAPIのため、認証と認可のためのしくみが必要だが、「OAuth」と「マイ・オークションAPI」両方を利用することで、ユーザーの自社サイトに「マイ・オークション」機能を組み込んだり、連携したアプリケーションを作成したりすることができる。

これにより、ユーザーの自社サイト上を訪れた利用者が、Yahoo!オークションへ遷移しなくても「マイ・オークション」の情報を確認することが可能となる。

また、Yahoo!JAPANの「OAuth」ではユーザー識別子も同時に渡す仕組みになっているため、外部アプリケーションがユーザーの認証をYahoo!JAPANに代行させるID連携(シングルサインオン)の仕組みとしても利用可能なほか、「OAuth」を採用するほかのAPIとのマッシュアップも容易になるため、自社のユーザーへのサービスの向上、自社サイトでの滞在時間の延伸などの効果が図れる。

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