ファミマ/都内で「透明翻訳ディスプレイ」の実証実験開始、インバウンド対応強化

2026年03月11日 10:28 / IT・システム

ファミリーマートはこのほど、レジカウンターで対面しながら多言語翻訳が可能な「透明翻訳ディスプレイ」の実証実験を開始した。

<導入イメージ>
ファミマ

1月末から東京都内の一部店舗で開始。この取り組みを含め、訪日外国人客へのさまざまな対応を通じて、店舗におけるおもてなしの向上だけでなく、店舗従業員が自信を持って接客できる環境づくりを目指す。

毎年インバウンド需要は高まっており、訪日外国人客が多い店舗では言葉の壁によるコミュニケーションが課題となっている。

観光庁による令和6年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」調査結果では、訪日外国人旅行者にとっての困りごととして「施設などのスタッフとのコミュニケーション」や「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」が上位にあるという。

そして加盟店からは、言葉が通じず店舗従業員が自信を持って接客できない場合があり、翻訳機の導入など、多言語への対応を望む声があったことから、今回の実証実験につながった。

導入した「透明翻訳ディスプレイ」は、対面での接客を維持したまま、多言語対応を実現するもの。店舗のレジカウンターに合わせてカスタマイズしており、店舗従業員と顧客が互いの表情や視線を確認しながら会話が可能。英語、中国語(簡体字)、韓国語など14の言語に対応し、主要な訪日客のニーズに応えるとともに、店舗従業員の心理的負荷を軽減する。

これにより、レジの時間が短縮されることで、より多くの顧客がスムーズに買物できる環境づくりにつなげていく。

また、音声だけでなくタブレット端末のキーボード入力によるテキスト表示も可能。聴覚障がいのある顧客との筆談ツールとしても活用できる。

なお、同デバイスは、音声データの録音および個人情報の保存は一切行わない。

<インバウンド対応例/ガイドのイメージ>
ファミマ

そのほか、訪日外国人客への接客を強化するための取り組みとして、ファミマでは3月、「インバウンド対応ガイド」を各店舗へ配信している。内容は、訪日客数や国・地域別の構成比といった数値データに加え、訪日客が旅行中の困りごとといったニーズや、接客を円滑にするノウハウや効果的な売場づくりのポイントを掲載しているという。

インバウンド需要の高い商品を対象に多言語の販促物や、カウンター商材を注文しやすいよう、数字やアルファベットを用いた販促物も配信。各店舗のニーズに応じて、ストアコンピュータから直接印刷し、即座に売場へ展開できる仕組みを整備している。

さらに、インバウンド需要が高い店舗の売上動向を分析し、人気商品を他店舗へ水平展開することで、多様化するニーズに柔軟に応えていく。

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