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SAPジャパン/SAP ERPの小売業向け導入サービスで協業

2009年01月27日 / IT・システム

SAPジャパンは1月26日、流通小売業のトライアルカンパニー(福岡県福岡市)とSAP ERPの小売業への導入サービスの共同展開、日本とアジア・パシフィック地域での協業体制の確立で合意したと発表した。トライアルカンパニーは、今後5年間でSAP外販ビジネスを100億円まで引き上げる。

今回の合意で、日本や中国、韓国、アジア・パシフィック各国で展開する戦略的共同事業計画を策定、SAPビジネス推進体制の強化など、両社共通の顧客に対し総合的な協業体制を強化する。

主な推進計画の内容は、アジア・パシフィック地域における小売業向けソリューション共同展開、日本、中国などアジア各国向けの設計・導入・インテグレーションなどビジネスを最適化するためのSAP導入支援サービスの推進、小売業の顧客向けに最適化したトライアル・テンプレートの開発と展開、アジア各海外地域の顧客向けアプリケーション・マネージメント・サービスとホスティングなどの運用支援サービスの展開、の4点。

トライアルカンパニーは、IT子会社のティーアールイー(福岡県福岡市)を中心に、SAP外販ビジネスを展開する。また、技術者育成のための教育設備や、顧客向けのデータセンターなどを保有した総合的ITセンターを白鳥工業団地(福岡県)に設立する検討を行う。

このセンターでトライアルカンパニーは、5年以内に約1000名のSAP技術者を養成し、地方経済の発展支援などITのビジネスモデルを提唱・推進する。将来的にはアジア地域のる小売業向けIT技術の中心地を目指す。

SAPジャパンは、トライアルカンパニーのSAPビジネス促進を支援する専任者を配置し、市場開拓、共同営業活動などの分野でサポートを実施。人材育成面では、トライアルカンパニー専用の教育カリキュラムを開発し、1000名の技術者の早期育成を支援するほか、共同でのプロジェクト推進から導入完了後のアップグレード支援サービスまでの全工程において技術支援を実施する。

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