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SAS Institute Japan/ビジネス・アナリティクス強化

2009年08月26日 / IT・システム

SAS Institute Japanは8月26日、2009年度下期も従来の方針を継続し、ビジネス・アナリティクスソリューションの強化すると発表した。

吉田仁志社長は、日本でのビジネス・インテリジェンス(BI)の現状を「日本ではBI=可視化とされているが、見えるだけでは意味がない。分析の部分が重要だ」と前置きした上で、現状の先の見通せない状況には「予見力」が重要だと強調した。

このため、顧客のコスト削減・収益最大化のためのサプライチェーン最適化ソリューション、顧客に選ばれると同時に優良顧客を獲得するための価格最適化・需要管理・品揃/棚割管理ソリューション、顧客管理・マーケティング分析ソリューションの提供などで顧客に選ばれる価格と店作り、優良顧客との関係維持・強化などに貢献する。

最近の実績では、SASの経営管理システムを導入した大手飲食チェーンの場合、店舗別の採算管理が出来ていなかったが、経営管理・管理会計ソリューションの「SAS Financial Management」の導入で、1000店舗規模の予算編成、収益管理が可能になった。今後は「SAS Forecast Server」の導入を予定しており、店舗収益予測を実行し業態変更などの経営戦略の機動性向上などに役立てる。

SAS Institute Japanはこれらの実績も武器の一つに、営業活動を強化する。7月に六本木ヒルズに本社を移転し、本社カスタマーエリアを大幅に増床したため、全ルームで製品とソリューションのデモンストレーションが可能になった。このため、積極的にカスタマーエリアも営業活動に活用する。

また、下期から2010年度にかけて「SAS Profitability Management」を含む4種類のソリューションをリリースする。Profitability Managementは既に8月にリリースされており、費用や収益を把握、精度の高い収益性分析を実現するもの。

日本語版・英語版が同時リリースされており、従来の会計ベースの分析だけでなく実際のトランザクション・レベルで動的な分析を提供する。セグメント毎の分析から商品・各カテゴリ・顧客一人ひとりの詳細な分析が可能で、精密な収益分析を可能にする。

このほか、金融業界向けリスクベースの経営ソリューション「SAS Risk Management for Banking/Insurance」、金融取引などでの不正利用検知・防犯のための「SAS Fraud Management」、顧客間の隠れた関係性を分析・発見し、パターンとトレンドを検知する「SAS Social Network Analysis」を順次提供する。

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