千鳥屋本家/民事再生法を適用、負債4社合計で約22億円
2026年03月03日 10:01 / 経営
帝国データバンクによると2026年2月27日、菓子小売りの千鳥屋本家(福岡市中央区天神2-9)と、関係会社の千鳥屋本家、チロリアン、一実の4社は、福岡地裁へ民事再生法の適用を申請した。
千鳥屋本家は2006年5月に設立。1630年(寛永7年)に佐賀県で「松月堂」の屋号で創業、1927年に飯塚市で「千鳥屋」を開業するなど長い業歴を有する老舗菓子店の流れをくみ、「千鳥饅頭」は全国的な知名度を誇っていた。
根強い固定客を抱え、チロリアンの小売部門を継承し、グループ再編を経て事業を拡大し、2020年8月期には年売上高約11億円を計上していた。
しかし、主力商品への依存度が高かったことに加え、コロナ禍による来店客数の減少が追い打ちをかけ、最盛期は66店舗あったものの、店舗閉鎖も進み、直近では42店舗へ縮小し、赤字決算が続いていた。
また、主力商品の一つ「チロリアン」の商標権を巡り係争に発展し、和解が成立したものの、商品名を「ヨーデルン」へ変更を余儀なくされ、ブランド力低下とともに、コロナ禍からの売り上げ回復が遅れるなか、金融債務の負担も重く、資金繰りは限界に達した。負債は約10億5000万円。
関係会社の千鳥屋本家は、2005年9月に設立した菓子製造業者で、負債は約7億3800万円。チロリアンは1985年8月に設立した菓子製造業者で、負債は約4億1800万円。一実は、1998年5月に設立した菓子製造業者で、負債は約6240万円。
負債は4社合計で約22億6840万円。
なお、今後は親族の経営する会社の支援のもと、営業を続行する予定。
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