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日本チェーンストア協会/2011年は2.8%増の12兆7024億円

2012年01月24日 / 月次

日本チェーンストア協会は1月23日、2011年のチェーンストアの販売概況を発表した。2011年の総販売額は12兆7024億円(対前年比2.8%増)となった。
2011年のチェーンストアの売上高(店舗調整後)は、東日本大震災の発生やその後の節電対応、台風の上陸など天候不順も重なり、マイナス幅に改善がみられたものの、前年水準を確保するまでには至らなかった。
1月は気温の低下から季節商品の動きが良く、売上のマイナス幅は改善した。2月は野菜の相場高や暖房関連が好稼働し、27か月ぶりに売上がプラスとなった。
3月は東日本大震災の発生で消費マインドは低下したものの、食料品の需要が高まり2か月連続のプラスとなった。4月は食料品の需要が落ち着き、花見などの自粛や一部の商品の流通が順調でなかったことから売上はマイナスとなった。
5月は月末の台風や早い梅雨入りなどの天候不順と野菜の相場安や食料品の需要が落ち着いたことなどから苦戦した。6月は節電や暑さ対策をキーワードに惣菜、衣料品、家電製品、家具・インテリア用品が好調となって売上はプラスとなった。
7月は梅雨明け以降の猛暑から節電や暑さ対策の商品に動きが見られたほか、地上デジタル放送完全移行に伴うテレビの駆け込み需要もあって店舗調整後の売上は2か月連続でプラスとなった。8月は昨年ほどの猛暑とならず、夏物商品の動きが鈍く、暫定規制値を超える稲わらを与えられた牛の流通問題等から苦戦した。
9月は前半残暑が厳しく、秋物商品に動きが出なかったほか、2度の台風の上陸もあって苦戦した。10月は冬の節電対応から石油ストーブ等に動きがあったが、食料品の苦戦もあって売上の回復とはならなかった。
11月は冬の節電対応の商品に動きがあったが、気温が高く衣料品や食料品の動きが鈍く苦戦した。12月は気温の低下から防寒衣料が好調になった。

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