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セブンイレブン/マーケティング手法取り入れ弁当開発・市場投入

2009年09月25日 / 商品経営

セブン-イレブン・ジャパンは9月25日、食事の手間や煩わしさへの解決策を提示するマーケティング手法「ミールソリューション」への取り組みを今秋本格的に開始すると発表した。

少子高齢化や女性の社会進出など、社会環境の変化を受け、顧客の食に対するニーズは変化している。「お買物する時間がない」、「家事の手間を省きたい」、「お惣菜パックのゴミを 減らしたい」など、さまざまなニーズに対応するため、新タイプの弁当や惣菜を今秋から順次発売していく。

チルド弁当やスチームパック惣菜など5種類を開発し、テスト販売を実施したうえで、市場に本格投入する。

チルド弁当の開発コンセプトは、料理・食材本来のおいしさを追求し、添加物の削減を図る。保存性(販売鮮度)追求で、販売期限を製造後約61~85時間に延長(既存弁当の販売期限は約15時間)。消費期限も延長し、おいしく摂取できる時間を、従来の製造後約27~28時間から約72~96時間にする。定番メニューの電子レンジで加温して食べるメニューを中心に開発する。おいしさ向上の取り組みとしては、炊飯工程を見直し、酵素使用により「粘り」や「食感」を改善することで時間経過に強いご飯を開発する。

テスト商品として、五目中華丼など4品目を販売。テスト販売は、8月下旬、横浜地区の86店舗で開始した。 弁当分類全体で前年比110%の売れ行きを達成。11月上旬にも、首都圏地区(約4000店)から順次拡大する。来春をめどに全店で展開する予定。
 
スチームパック惣菜の特徴は、容器の蓋をフィルムに変更し、密閉された容器を使用。圧力鍋と同じ考え方で高温短時間で調理することにより、素材本来の味を生かし、スチームによる蒸し効果で、しっとりとした食感が楽しめる。上部フィルムにスリットを入れることで、蒸気穴が内圧により自然にあき、蒸気が抜ける仕組みとなっている。容器の中の空気を抜くなど、製法の変更により、従来の惣菜に比べ販売期間を2倍に延長(製造より約80時間)した。

煮込みハンバーグなど4品目を9月上旬に、横浜地区の166店舗で開始した。惣菜分類全体で前年比120%の売れ行きとなった。 11月中旬に、首都圏地区から順次発売する。2010年2月末までに約4000店に拡大する予定。
 
エコパック惣菜は、従来の容器包材から袋タイプ形状に変更することで、CO2排出量を削減した。圧力鍋と同じ考え方で高温短時間で調理することにより、素材本来の味を生かし、スチームによる蒸し効果で、しっとりとした食感が楽しめる。容器の中の空気を抜くなど、製法の変更により、従来のお惣菜に比べ販売期間を1.5倍に延長(製造より約64時間)した。
 
枝豆など4品目をテスト販売。9月中旬、横浜地区の約50店舗で販売を開始した結果、惣菜分類全体で前年比115%の売れ行きとなった。10月中旬に、首都圏地区から順次発売する。2010年2月末までに約4000店に拡大する予定。 

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