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銀座六丁目再開発/2016年11月に約4.6万㎡の商業施設

2014年04月02日 / 店舗経営

森ビル、J.フロントリテイリングなど15名で構成する銀座六丁目10地区市街地再開発組合は4月2日、東京都中央区銀座で「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」の本体建設工事を開始した。

<工事が進む再開発地>
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松坂屋銀座店跡地を含む街区(銀座六丁目10)と隣接する街区(銀座六丁目11)の2つの街区で構成した約1.4haを一体的に整備する再開発事業。

<開発地の概要>
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2016年11月の竣工を目指し、地下6階、地上13階、高さ約56mの複合施設を建設する。建物のみの総事業費は830億円。

東京を代表する国際的な商業・業務・観光拠点を目指し、約4万6000㎡の商業施設や、都内最大級の1フロア貸室面積約6100㎡の大規模なオフィス、文化・交流施設「観世能楽堂」などで、構成する銀座エリア最大級となる大規模複合施設を計画する。

<茶村俊一理事長>
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2日に都内で開いた記者会見で、茶村俊一理事長(J.フロントリテイリング会長)は「2003年2月に森ビルさんから開発の提案があり、街づくり協議会を発足した。11年がかりで着工となったが、銀座における最大規模の施設となる。東京オリンピックもあり、アジアに情報を発信できる銀座の地位を向上させる質を持った施設としたい」とあいさつした。

<森ビルの辻社長>
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辻慎吾森ビル社長は「都市計画決定から2年半という異例のスピードで着工できた。設計は世界的な建築家の谷口吉生氏、施工は鹿島建設、開発運営はJ.フロントリテイリング、ブランドの誘致は、住友商事、L Real EState、取りまとめは森ビルと、各社の強みを結集した施設にする。竣工する2016年はリオのオリンピックが終わり、次は東京と、世界の注目が集まる絶好のタイミング。東京を世界一の都市にする施設にしたい」とあいさつした。

<施設の断面図>
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商業施設は地下2階から6階、13階に展開する、オフィスは12階、13階の1部を使用し、事務所床面積約3万8000㎡を計画する。観光拠点として、銀座初となる観光バスが利用可能なバス乗降スペースを備えた「(仮称)銀座観光ステーション」を設置。屋上には、約3900㎡の屋上庭園「(仮称)銀座ガーデン」を設置する予定だ。

2街区を一体開発するため、区道の「あずま通り」を建物内の貫通通路として設置。災害時の防災支援機能として、地下3階に設置した文化・交流施設「観世能楽堂」は、帰宅困難者一時受入施設として3000人を収容できる。そのほか、防災備蓄倉庫や都市ガスによる非常用発電設備を整備する計画だ。

<地鎮祭>
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施設概要
地区名称:銀座六丁目10地区(東京都中央区)
施行区域面積:約1.4ha
用途:店舗、事務所、文化・交流施設、地域冷暖房施設、駐車場
敷地面積:約9080㎡
階数:地下6階、地上13階
建物の高さ:約56m
延床面積:約14万7900㎡

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