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中国化粧品市場/2013年は8.3%増の1331億5000万元

2014年08月29日 / 商品海外経営

矢野経済研究所は8月29日、中国化粧品市場に関する調査結果2014を発表した。

調査によると、中国化粧品市場は、国民の可処分所得の増加や女性の美容意識の高まりにより、2009年以降年10%程度の伸び率で急拡大してきたが、2013年の同市場規模は、景気の減速が影響し、前年比8.3%増の1331億5,000万元(ブランドメーカー出荷金額ベース)だった。

今後も80后世代(1980年代生まれの世代)や、それに続く90后世代(1990年代生まれの世代)の購買力向上や、中国経済が内需主導への転換が進むことなどで市場は7~8%程度の成長を続け、2014年の中国化粧品市場規模を前年比7.6%増の433億元と予測した。

スキンケア製品では、化粧品成分にこだわる自然派・オーガニックブランドに注目が集まり、美白やアンチエイジング、保湿を訴求したフェイスパック市場も急成長した。メイクアップ製品では、ミネラルパウダーを使用した製品が流行、ヘアケア製品では、ダメージケアを訴求した製品に人気が集まった。

今後の注目ポイントは、商品面ではセグメント細分化の進展によるアンチエイジングや男性用を訴求した製品の成長、価格面ではミドルクラス(中心価格帯が100~200元未満)市場やマスクラス(中心価格帯が100元未満)市場の拡大、流通面ではインターネット通販ルートの成長、広告宣伝・販促面ではモバイル・マーケティングの拡大がある。

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